今回は諸説ある”リスティング広告アカウント構築時にキャンペーンをどのような観点で作成するか?”という部分のヒントをご紹介したいと思います。
冒頭で「諸説ある」としたように、キャンペーン作成に明確な正解は無く、作成の仕方は担当者により様々です。
弊社が実際にお客様のアカウント構築時に意識している事をヒントとして参考にして頂けると幸いです。
大前提としてデータの見やすさ(運用のしやすさ)で分ける!
アカウント構築はリスティング広告運用の最初の一歩。
そしてリスティング広告運用の目的はコンバージョンを獲得することです。
アカウント構築はコンバージョン獲得までのいち通過点でしかないのです。
となると、如何にデータが見やすい(運用しやすい)か、という点を 考慮して構築する必要があります。
では、見やすい(運用しやすい)ためにはどんな観点でキャンペーンを作成すればいいかのヒントを以下でご紹介します。
キャンペーン分けのヒント
まずは、以下の基準で分けることでデータが見やすくなります。
- 商材やサービス毎で分ける
- コンバージョンに至る見込み度で分ける
- ターゲット特性で分ける(地域、年齢、性別等)
- 屋号、自社ブランド名で分ける
商材やサービス、ターゲット、コンバージョン確度によってキャンペーンを分けることによりキャンペーン予算の重み付けやCPAの計測がしやすくなります。
また、屋号や自社ブランド名は低CPC、高CVRになるケースが多いため、これらをその他のキャンペーンと合わせてしまうとキャンペーン単位でデータを見た時にデータが均されてパッと見でデータがよく見えてしまうので別キャンペーンとしたほうが良いでしょう。
■ここまででキャンペーン分け第1段階が完了です。■
次に、キャンペーン特性を考慮して分けるとなお良いでしょう。
- 配信先ネットワーク(検索、ディスプレイ)毎に分ける
- 配信先デバイス毎(PC、スマホ・タブレット、モバイル)に分ける
- 広告種類(テキスト広告、イメージ広告)毎に分ける
これらの分け方をしておくことでよりデータが見やすくなり、問題点や改善点の切り分けが容易になります。
キャンペーン分けの注意点
ここまでのヒントを参考にすると、確かに見やすいキャンペーン構成が出来上がりますが注意しなくてはならないことがあります。
インプレッションシェア(予算)によるロス
例えば月間予算が30万円のアカウントの場合、1日あたりのアカウント予算は約1万円と設定することが多いですよね?
しかし、現状YahooでもGoogleでもアカウント単位の日予算の設定はできなくて、キャンペーン単位での日予算設定しかできません。
つまり、この状況でキャンペーンが20個ある場合、1キャンペーンあたりの日予算を
1万円÷20=500円
としてしまうと(CPCによりますが)インプレッションシェア(予算)による制限を受けてしまう可能性が高くなります。
このような場合、分けたキャンペーンを統合して総キャンペーン数を減らすか、あえて各キャンペーンの日予算を増やし入札価格などを調整しロスを抑えつつ予算コントロールを行う必要があります。
まとめ
何度も言いますが、キャンペーン分けはデータが見やすい(運用しやすい)ことが重要です。
最初から完璧なアカウントを構築することは不可能ですし、運用をしていく中でキャンペーン構成は適宜変わっていくものです。
今回紹介したヒントや注意点を参考に成果につながるキャンペーン分けを目指してみて下さい。