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【Google AdWords】Shared budgets(共有予算)の注意点

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更新日:

Google AdWordsの新機能Shared budgetsが先月リリースされました。
この機能は簡単に説明するとキャンペーンをまたいで日額予算の共有が出来るものなのですが、当然なんでもかんでも予算を合わせれば良いと言うわけではありません。
日額予算の上限を押し上げるとどういったメリットがあるかといえば、やはりインプレッションシェア損失を緩和させる事にあると思います。

しかし、この機能では使い方を誤ると全く逆の効果となってしまいます。

予算によるインプレッションシェア損失が増加する

ふたつのキャンペーンの予算を合わせるとクリック数はパフォーマンスのより高い方のキャンペーンに多く偏ります。
そのためパフォーマンスの低い方のキャンペーンの予算をパフォーマンスが高いキャンペーンが使用してしまうため低い方では予算によるインプレッション損失が発生します。
予算を使い切っていないキャンペーンであればまだしも、合わせたキャンペーンが両方とも普段から日額予算を使い切っている場合どちらかのキャンペーンのパフォーマンスが犠牲になってしまうのです。

また、CPCの高いキーワードが登録されたキャンペーンと合わせた場合はパフォーマンスの低い方が高い方のキャンペーンを圧迫する可能性もあります。
例えばあるキャンペーンはパフォーマンスにばらつきがあり日によって使用する予算がバラバラだと言う場合、使いきれなかった日の予算をパフォーマンスの高いキャンペーンが使用出来るためこの機能を利用するのに向いている気がします。
しかし、CPCが高くパフォーマンスの高いキャンペーンが数クリックで使う額を1クリックで消化してしまうようだと、本来稼げたであろうパフォーマンスの高いキャンペーンのクリック数がその一撃に圧迫されてしまいます。
CPCは高いがCVRも高く結果に結びつきやすい場合などはその限りではありませんが、そういった単価の高いクリックが一方のキャンペーンを圧迫する可能性は念頭に置かなければいけません。

また、合わせるキャンペーンは基本的に同一のコンバージョンであるべきだと思います。
それぞれのキャンペーンで別々のコンバージョンの場合はパフォーマンスの低い方はコンバージョン数が減る事になってしまいます。

使いづらそうな機能にも思いますが上記のデメリットを理解した上でバランスを見ながら適所で使用できると機会損失を減らす事が出来るのでは無いでしょうか?

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また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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