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商品リスト広告の側面からデータフィードの最適化を考える

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商品リスト広告を表示させるにあたってまずしなければいけないのがGoogleマーチャントセンターへの商品の登録です。
Googleマーチャントセンターでのデータのインポートの方法は以前書きましたが、 今回はインポートするCSVデータの記入について詳しく書いていきたいと思います。

Googleショッピングを出品者として利用している方は既に知っている内容が多いと思いますが、商品リスト広告でもGoogleマーチャントセンターでのデータフィードの最適化は広告が正しく表示されるために重要になってきます。
加えてGoogle AdWords側で効率的に商品リスト広告の管理を行うのもデータフィードに登録した情報を元にしますのでしっかりとこのCSVデータを作り込む事が必要になってきます。

基本的な商品情報

ユーザーに提示される基本的な情報を記入します。
全て必須項目ですが、商品リスト広告という面から見た場合最も重要視すべき情報です。
この部分の表記によっても商品リスト広告の表示機会は大きく左右されるようです。

 ID【フィード内での個別のID】

フィード内の商品を判別するためのIDです。
半角英数で好きに付けて問題ありません。
単純な連番でも構いませんがIDが被るとエラーになりますので注意が必要です。
また、審査が通らなかったり掲載不可になったなどの情報はこのIDごとに管理されているため修正、再度商品を登録という場合は同じデータフィードを使用するのであれば別のIDを指定しなければいけません。 
IDを連番で振ってリンク切れでエラーが出ていた商品をIDを変えずに商品の情報だけ変更して登録したとしてもエラーは消えませんのでお気を付け下さい。

 title【商品名】

商品名が入ります。
検索されやすいタイトルを付ける事をオススメします。
例えば商品名が英語表記の場合は併せてカタカナでの表記も含める方が良いと思います。
しかしあくまでタイトルですので「送料無料」などの宣伝文は記載出来ません。
また、テキスト広告と同じく意味なく大文字を使用したりすることも禁止されています。
文字数制限は半角70文字です。

 description【説明文】

商品の詳細情報を記入します。
この説明文内の文章から検索ワードを抽出しているので検索されやすいワードを入れるべきでしょう。
こちらも原則「送料無料」などの宣伝文や意味のない大文字は使えません。
商品に関する説明を詳細に記入してください。
なお、文字数制限は半角10,000文字となっています。

 link【商品ページURL】

商品ページへのURL

image link【画像URL】

商品リスト広告として表示される画像のURL
画像のサイズは250×250ピクセル以上が下限で、400×400ピクセル以上を推奨としています。
現在登録されている商品リスト広告を見ると背景の無い商品が分かりやすいものが多いのですが、画像自体が広告の品質に関わってくるのか単純に広告主が訴求力の強い画像として選んでいるのかは不明です。
どちらにせよユーザー目線でいえば商品の分かりやすい写真の方がクリックに結びつきやすいとは思いますので掲載する写真にも気を使った方がいいと思います。

 price【価格】

商品の価格です。

15000 JPY

のように指定してください。
『JPY』はJP=日本、Y=円の略で、日本円での表記ですよという事を表します。
ヘルプには通貨の指定が必要と書いてありますが『JPY』の記載は無くても日本円として認識してくれています。
しかし記載はしておいた方が無難しょう。

 availability【在庫状況】

この商品の在庫状況を記載します。

  • in stock … 在庫有り
  • available for order … 取り寄せ
  • out of stock … 在庫無し
  • preorder … 予約

上記の在庫状況から指定します。

 condition【状態】

商品の状態を指定します。

  • new … 新品
  • used … 中古品
  • refurbished … 再生品

カテゴリの設定

登録する商品のカテゴリを指定します。
Googleが指定するカテゴリと自分で決められるカテゴリの2種類があり、両方共必須項目ではありませんが表示機会を増やしたり管理をしやすくしたりするという意味合いでは記入すべき項目です。

google product category【Google商品カテゴリ】

Googleが指定する商品のカテゴリです。
詳しいカテゴリの分類はこちらに記載されています。

この属性を指定すると、商品の分類精度が向上し、商品に対して適切なチェックとルールが適用されるようになります。

とヘルプページにも記載されている様に商品に則したしたカテゴリを設定することで登録された商品が検索に対して関連性が高いかどうかの判断基準になっているのではないかと考えられます。
本当にそうなのかは分かりませんし、分類が甘いのでどのようなロジックで関連性を見極めているのかは今後検証が必要だと思います。
しかし、設定しておいて損はないという事は間違いありません。

product type【商品カテゴリ】

ショップ側で独自に定める商品カテゴリです。
ショップ側で自由に決められるため細かく分類することが可能です。
この商品カテゴリを分けておくことでGoogle AdWords側での管理がしやすくなります。

商品リスト広告ではキャンペーン内に広告グループを複数設定したとしても広告自体は「商品リスト広告」が入るだけです。
管理画面上では「商品リスト広告」という広告が2つ出来上がりますがその内容はGoogleマーチャントセンターのデータフィードから引っ張ってきているので同じものです。
そのため複数の商品を登録していて、運用の中で特定の商品だけを商品リスト広告に掲載したく無いといった場合は厄介なことになってしまいます。
商品リスト広告として掲載をしない商品を削ったCSVをインポートし直すのもひとつ手ではありますが、Googleショッピングには載せておきたいが商品リスト広告には掲載したくない場合(そんな状況があるかはこの際置いといて)などはこの方法では解決出来ません。
また、インポートし直すとGoogleマーチャントセンターの審査やGoogle AdWordsの審査で広告が表示されない期間が出てしまいます。
それを回避するために「商品カテゴリ」を設定しておきGoogle AdWords側の「自動ターゲット設定」でカテゴリ毎に管理するのが効率的だと言えます。

商品リスト広告の場合は先程も書いた通り広告(商品)を個別に分けることが出来ません。
そのカテゴリの商品がどれだけクリックされてどれだけコンバージョンしたのかも「商品カテゴリ」を分ける事でGoogle AdWords側から「自動ターゲット設定」、あるいは各ターゲットを設定した「広告グループ」で確認することが可能になります。
(商品リスト広告のデータは)

加えて、商品のカテゴリごとに入札価格を設定したい場合にもカテゴリ分けは必要になってきます。
カテゴリごとにターゲットを設定した広告グループを作成しておけば広告グループごとに入札価格を設定できるのです。
ターゲットごとに入札価格を設定する事も可能ですが、

Google Merchant Center フィードの属性を選択して商品のグループを定義し、商品に関する属性の値を設定することができます。使用する商品ターゲットの設定によっては、Merchant Center フィードで追加の属性を作成する必要があります。商品のグループをこのように定義すると、指定した商品との関連性が高い検索をユーザーが行った場合に、広告グループの商品リスト広告が掲載されるようになります。

と、ヘルプに記載されているように広告グループにまとめられた情報の関連性が高くなるようですのでカテゴリの分類、ターゲット設定、広告グループの設定は商品リスト広告にとって非常に重要な要素といえるかもしれません。
どちらにせよカテゴリを分けておけば商品リスト広告も商品リスト広告一括りではなくより細かい運用が可能になります。

固有商品ID

この項目は商品を特定するための情報を記入します。
他ショップと同じ商品を広告掲載した場合Googleショッピング上では価格比較ページへ誘導されます。
その際に同一の商品であるかどうかを判別するための情報が固有商品IDになります。

brand【ブランド名】

商品のブランド名を記入します。
書籍、メディア、カスタム メイドの商品、製品番号 [mpn] と JAN コード [gtin] を記入した商品の場合は必須ではありません。
また、自らのショップで商品を制作している場合はショップ名をブランド名として使用できます。

 gtin【国際取引商品番号】

日本国内の商品の場合はJAN コードかISBN コード(書籍)を指定します。
JANコードは8桁、または13桁の数字でバーコードの下部に表記されている数字がJANコードにあたります。
書籍の場合は10桁、または13桁のISBNコードが裏表紙などに記載されていますのでその番号を表記します。
商品によってはJANコードが発行されていない(バーコードがない)商品もあると思います。(ex.自社商品など)
その場合は空欄のままで構いませんが[brand]と[mpn]を指定しなければいけません。

 mpn【製品番号】

商品の製造元が指定する製品番号を記入します。
製品番号が被る事は多々ありますが、同じ製造元内では被りませんので[brand]と「mpn]を記載すれば商品が特定できるという事で、[brand]と「mpn]はセットで記入する事になります。

重要なのはどの要素なのか?

以上がCSVに記載すべき要素なのですが、もちろんこれ以外にも多くの項目が設定されています。
指定できるものは全て指定しておいた方が良いでしょう。
それは商品リスト項目に限らずGoogleショッピングでも同じくです。

では、商品リスト広告を掲載するためにはどの項目に注意が必要なのかを自分なりに考察してみた結果、

「title」「description」「product type」

この3項目を整える事で表示機会がグッと向上するのではないでしょうか?
「title」と「description」で実際に検索されるワードを意識した文言を登録し、「product type」で管理・集計を的確に行える形にするのが良いではないかと今現在は思っています。

小ネタ:Googleショッピングと商品リスト広告の違い

 両方ともGoogleマーチャントセンターの情報を使い各商品ごとに画像を見せてユーザーに訴求していくという広告なのですが広告主側から見るとこの2つの広告形態には大きな違いがあります。

ひとつは掲載場所によるもの。
最も分かりやすい違いではありますがGoogleショッピングも検索結果ページに画像付きで商品が掲載されます。
冷静に考えればその違いは検索結果画面の右上に表示されるか検索結果の何処かに表示されるかだけの違いです。
検索するワードによってはプレミアムポジションのすぐ下にGoogleショッピングの結果が表示される事すらありますので、この場合商品リスト広告に掲載箇所でのアドバンテージはあまり感じられません。
全ての商材でGoogleショッピングの検索結果が上位に来るわけではありませんし、商品リスト広告が意味がないという訳でもありませんが、物によってはそういう事も起こりえます。

そしてもうひとつの違いは掲載される条件です。
Googleショッピングでは上位に表示されるための条件は検索ワードとデータフィードの関連性の高いものとの事ですがその詳しい内容は公開されていません。
商品リスト広告でも関連性が高い方が品質が高いと判断されるはずですが、目に見えない関連性よりもはっきりとした入札価格があります。
これはGoogleショッピングと比べると大きな違いでしょう。
Googleショッピングの枠に掲載されずに苦い思いをしている方も競合が少ない今の状況ならば入札価格をそこまで上げなくても掲載順位の1、2位を取るのも可能ではないでしょうか?

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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