今回はキャンのペーンの予算管理についてです。
Yahoo!リスティング広告、GoogleAdWords共に現在ではキャンペーン単位での予算設定を行う必要があります。
アカウント内にキャンペーンが1つので、1ヶ月の広告予算が30万円の場合1日あたりのキャンペーン予算設定をいくらに設定するのが良いでしょうか?
1ヶ月が30日だとすると単純に1日1万円使って良いことになりますよね?
つまりこの場合、1日あたりのキャンペーン予算を1万円に設定します。
実は、上記のような設定をすると思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあるのです。
広告配信方法とは?
落とし穴を避けるために、まずは広告配信方法を理解しなくてはなりません。
Yahoo、Googleそれぞれのキャンペーン設定画面には以下のような項目があります。
■Yahooの場合
■Googleの場合
いずれも「配信方法」という項目で2パターンの設定方法があります。
- 1日の中で均等に広告表示
- できるだけ早い時間に広告を表示
これはキャンペーン内の広告をどのように配信するかを設定する項目です。
均等表示についてはそのままの意味ですが、早い時間に表示というのは、一日の始まり(午前0時)からフルで広告を表示し、予算が尽きたら配信を停止という意味です。
デフォルト(特に何もせずにキャンペーンを作成)では配信方法は「1日の中で均等に広告表示」が選択されます。
キャンペーン予算と広告配信方法の落とし穴
冒頭で記述したキャンペーン予算1日1万円の状況で配信方法が均等表示の場合どのようなことが起こるでしょうか?
例えば平均クリック単価が100円だとすると、このキャンペーンでは1日あたり100クリックで予算上限に到達します。
そこで均等配信設定に基づきシステムが集まるクリックのむらが無いように1日の中で広告の配信をコントロールします。
クリックが集まりやすいコアタイムにクリックが集中してしまうと均等配信にならなくなってしまうので、コアタイムでの配信料を制限します・・・
つまり、キャンペーン予算上限が少ないと、気を利かせたシステムにより広告配信が制限されてしまうのです。
どうするのがベストなのか?
予算の上限がシステム上でロスの原因となるのであれば、上限予算を多めに設定しましょう。
ただし大前提としてキャンペーン内のキーワードや広告のパフォーマンス(CPA:獲得単価やCVR:変換率)を把握していることが重要です。
そうでないと、予算を増やしたことで意味のない無駄クリックだけを集めてしまうことになりかねません。
キャンペーン内が最適化されており上記のCPAやCVRが正常値であれば、予算が増えたことでクリックが増えたとしてもむしろ良い結果しかもたらさないですよね。
また、ライバルの多い激戦キーワードは別としても比較的ニッチなジャンルのワードであれば予算を増やした分だけクリックが増えるということはないでしょう。
重要なのはキャンペーン予算上限によるロスを抑えて効果的な運用を行うことです。