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【Google広告】キャンペーン間の共有予算のススメ、事例紹介

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突然ですが、皆さんはGoogle広告の機能、キャンペーン間の共有予算を使用していますか?機能があることは知っているけど使ったことはない…。どんなメリットがあるんだろう…という方もいるかと思います。本記事では、共有予算を使用することのメリットや、実際にインプレッションが増加した事例をご紹介いたします。

共有予算とは?

共有予算とは、Google広告の予算管理方法の1つです。Google広告の予算管理方法は以下の2通りです。

  • キャンペーンごとに1日の平均予算を設定する
  • 共有予算を使用して複数のキャンペーンに予算を配分する

共有予算は、複数キャンペーンをまとめて一つの日予算設定で管理する際に便利な機能です。

共有予算のメリット

共有予算の最大のメリットは、費用に余裕があるキャンペーンと費用に余裕のないキャンペーンを共有することで、同じ広告費用内でより効果的に予算使用を行うことができるところです。予算による制限がなくなることによって運用を最適化することができ、成果最大化に繋げられる可能性が高くなります。文章だけだと分かりづらいかと思うので、詳しくは以下にて説明いたします。

効果的な予算使用とは

管理画面のキャンペーンの欄にて、以下のような、「予算による制限」のステータスを見たことはないでしょうか??

このような表示が出ている場合は、設定日予算に対して、使用したい費用の方が多い状態となります。(ここで言う予算は設定予算、費用は使用する広告費とします)

そうは言っても広告費に限りがあるから日予算を設けているんだよなあ…という場合がほとんどかと思いますが、その場合、最初に述べた「費用に余裕があるキャンペーンと費用に余裕のないキャンペーンを繋ぐ」=「共有予算」が効果的となります。(厳密に言うと予算による制限を解除する方法は入札戦略の変更やマッチタイプの変更などありますが、共有予算はそのままの構成・簡単な変更で予算に余裕を作ることができます。)

共有予算のメリット

以下の図のように、キャンペーンAのみ、Bのみで予算を管理すると、キャンペーンBは予算に余裕がなくなりますが、AとBを共通の予算で管理することによって、キャンペーンA+Bのように予算に余裕ができ、予算による制限が出づらくなるためアカウントの最適化に繋がります。

 

補足:効果が出ずらいケース

予算によるインプレッションシェアの損失が大きく出ている場合は本記事の対策では効果が出づらい可能性があります。そのような場合、キーワード選定、ターゲット選定など根本的な部分を見直す必要があります。

補足:ポートフォリオについて

共有予算を使う場合、ポートフォリオは各キャンペーンで共通のものの使用が推奨です。別々のポートフォリオを使用する場合は警告が出たり、使用できない場合があります。

共有予算のデメリット

効果の出ているキャンペーンに重点を置けない点にあります。予算が共有されているので、効果のでにくいキャンペーンに予算が多く配分されてしまったり、特定のキャンペーンに個別で予算配分ができない点にあります。

また、1日の途中で共有予算に切り替えた場合、その時点で使用した費用は加味されないため注意が必要です。

設定方法

ツールと設定から「共有予算」を選択します。

「+」マークを押して新しい共有予算を作成します。必要な項目を入力し、「キャンペーンに追加する」から予算を共有したい複数キャンペーンを選択したら「保存」を押します。

登録方法はとても簡単ですね!

事例紹介

共有予算を使用する前と後で表示回数に差が出た事例がありましたのでご紹介いたします。

商材のご紹介

  • 商材:高級マットレスの通販
  • エリア:東京・大阪・愛知・福岡
  • 特徴:「マットレス」などビッグキーワードを主に配信

キャンペーン数は4つで、元々はキャンペーンごとに日予算を分けていましたが、4キャンペーンを1つの共有予算にまとめました。また、キャンペーンを4つに分けている理由は、各エリアごとにキャンペーンで分けて、それぞれの地域ごとに広告文を変えているためです。

共有予算に切り替え前と後の配信結果の比較は以下の通りです。

以下、共有予算に切り替え後最も成果の良くなった4キャンペーンの内の1キャンペーンの配信結果です。

共有予算に切り替え前の表示回数は5,499回であったのに対して、切り替え後の表示回数は7,707回と同一期間で2,208回の増加となりました。インプレッションシェアの損失についても、24.00%→1.78%と損失率が減少し、その分表示回数が増加。コンバージョン数が増加しCPAが改善しており、アカウントの最適化が見られました。

上記キャンペーンの成果が良くなったことにより、全体の成果が以下のように改善されました。

切り替え前はいくつかのキャンペーンに「予算による制限」のステータスが付いていましたが、切り替え後はそのようなステータスはなくなりました。前述のキャンペーンの成果が向上したことにより、全体のコンバージョン数・CPAも改善が見られます。表示回数の増加によってクリック数も大きく増加しておりますが、キャンペーンごとの予算の割り振りが変わるため、クリック単価が安いかつコンバージョン率の高いキャンペーンへの予算配分が増えたためです。その結果全体のパフォーマンスも向上に繋がっていますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。同じ費用で運用するならより効果的な方法を選んで運用出来るといいですよね!

以上、本記事が皆様のお役に立てば幸いです。

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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