今回は、海外にいるユーザーへの広告配信を防ぐ方法についてまとめてみました。
実はターゲット言語や地域を「日本」に設定していても、日本に関心を持っているユーザーならば海外にいても配信されることもあるのです。ただ、日本国内の商圏であれば海外にいるユーザーへの配信はあまり意味が無く、広告主様にとってもユーザーにとっても不利益ですよね‥。
双方にとって有用な広告配信が出来るように、海外にいるユーザーへの配信を抑えたいと思っている方のご参考になれば幸いです。
なんで海外に配信されるの？
そもそも配信地域を「日本」に設定しているのに、何故海外にいるユーザーにも配信される場合があるのでしょうか。それは、Googleの言語検出方法や地域の判別方法に理由があるようです。
ターゲット言語
ヘルプページには言語検出方法について下記のように記載されています。
ユーザーが日本語を理解出来ると判断したら、日本国外でも配信される可能性は十分あり得ます。
検索ネットワークの場合
Google 広告では、さまざまなシグナルを使用してユーザーが使う言語を把握し、ユーザーが理解する言語で最適な広告を配信しようとします。これらのシグナルには、クエリ言語、ユーザー設定、および Google の機械学習アルゴリズムによって導き出されたその他の言語シグナルがあります。
ディスプレイネットワークの場合
Google 広告では、Google ディスプレイ ネットワークでユーザー現在、または最近閲覧したページやアプリの言語を検出して調べ、表示する広告を決定します。これは、そのユーザーが過去に閲覧したことがあるページやアプリ、あるいは現在閲覧しているページのいずれかから言語を検出する場合があることを意味します。
地域設定
Googleではデフォルトで「ターゲット地域にいるユーザーと、ターゲット地域に関心を示しているユーザー」という地域設定になっています。この「関心を示しているユーザー」が、設定している地域以外にも配信される要因です。
それは、Googleは下記の情報などに基づいて関心があると判断をしているからです。
- 地域を特定できる検索語句
- 関心を示している地域を特定できる過去の検索履歴
- ユーザーの過去の所在地
- 広告が表示されているウェブサイトの内容
- Google マップやモバイル Google マップで検索している地域
- Google の検索結果に特定の地域を設定している場合。
例えば、日本にいなくとも日本についてよく調べていたり、Googleマップで日本を検索していたら、海外にいても日本の広告が出ることがあります。
海外にいるユーザーへの配信を防ぐ方法
上述のとおり、言語や地域を日本に設定していても海外にいるユーザーへ配信される場合はありますが、なるべく配信されないようにする方法をご紹介します。（正式に発表されているわけではなく、あくまでも推測に基づいた方法のため、100％配信されなくなるというものではありません‥）
「ターゲット地域に所在地があるユーザーと、ターゲット地域を定期的に訪れているユーザー」に設定する
地域のターゲティング設定を変更する方法です。
ターゲット地域にいる可能性が高いユーザーや、ターゲット地域を頻繁に訪れているユーザーにのみ広告を表示させる設定にすることで、海外へ配信される可能性はがくんと減ります。ただ、ターゲット地域に関心を示しているユーザーへ配信しない分、インプレッション数が減ってしまうことが懸念点です。
ヘルプページ：地域ターゲティングの詳細設定
海外エリアを除外地域に設定する
海外を除外地域として設定する方法です。
除外設定の工数はかかりますが、海外へ配信される可能性はほとんど減りながらも、日本国内でのインプレッション数はキープ出来るやり方だと思っています。
ちなみにあらかじめ国名一覧を保存しておき、エディターを使ってコピペで一気に設定すると時短になります。
ヘルプページ：ユーザーの所在地や関心対象地域の判別方法
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は海外にいるユーザーへの配信を防ぐ方法についてご紹介いたしました。お客様のご要望や商材・商圏の特性を考えたとき、「しょうがない」で終わらずに何か出来ることはないかしっかり考えられる運用者でいたいですね。
