本日はGoogle広告にて、スマート自動入札導入を行った結果、コンバージョン数が2倍になった案件がございますのでご紹介します。
案件概要
案件概要は以下の通りです。
- 商材:内祝いの通販
- 月額予算:5万円
- 配信エリア:全国
- コンバージョンポイント:商品購入
- 比較期間:2018年6月~8月と2019年6月~8月
スマート自動入札は弊社でお任せいただいている様々なアカウントに適用していますが、少額のご予算で運用している場合、なかなか最適化されずパフォーマンスが悪化してしまう傾向があります。
そのため、本クライアントへの適用は少し悩みましたが、2年以上運用を行っているためコンバージョン実績が十分あり、コンバージョン1件あたりの粗利も高いことから、お客様と相談して3ヶ月間試してみることにしました。
スマート自動入札適用前のキャンペーン構成
スマート自動入札を適用する前のアカウント状況は下記の通りです。
商品ごとにご予算を配分したい、というお客様のご要望で、A~Dの4つのキャンペーンに分けて運用していました。
しかし、このままスマート自動入札を適用してもキャンペーンごとのコンバージョン数が少なすぎるため、うまくいく可能性がかなり低そうと判断し、各キャンペーンのクリック単価もそれほど違いがなかったため、お客様からご了承いただき、スマート自動入札のためにキャンペーンをまとめることにしました。
スマート自動入札適用後のキャンペーン構成
『コンバージョン数最大化』のスマート自動入札を適用したところ、下記のような結果になりました。
アカウント全体で比較するとクリック単価は77円⇒85円と若干上昇しましたが、コンバージョン率が0.29%⇒0.5%へ向上したことで、コンバージョン単価の改善、コンバージョン数増加につながりました!
振り返り:スマート自動入札でコンバージョン率が大幅改善できたワケ
今回の案件について、手動運用していたときよりも、スマート自動入札を適用した後の方がコンバージョン率の大幅な改善ができた理由を私なりに振り返ってみました。
獲得できるクリック数が少ない
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、本案件は月額予算が5万円で、月間で獲得できるクリック数も600クリック程度のアカウントです。そのため、月次で見ていてもコンバージョン獲得クエリに大きな特徴はなく、入札の調整とこまめな除外しかできませんでした。
スマート自動入札により、クエリの意味等をいい意味で考えず、該当期間のコンバージョン傾向を数字だけで判断し、調整されたことにより、コンバージョン率の改善が見込めた可能性があります。
スマート自動入札は思い込みが無い
今回意外だったもう一つの変化が、デバイスごとの結果です。
もともとタブレットではコンバージョンが獲得出来なかったので、デバイス比率で入札を抑制していたのですが、今回のスマート自動入札に伴いデバイスの調整比率も0%にして、フラットな配信をしました。
その結果が下記の表です。
2018年ではコンバージョン獲得できていなかったタブレットで、3件もコンバージョン獲得できています。
人間の入札調整だと、現状の数値を見て調整をかけてしまいがちですが、スマート自動入札は先入観なく調整が行われるため、このような結果につながったのかなと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
少額案件かつ短期間でスマート自動入札を成功させたい場合は、キャンペーンを1つにまとめることでアカウントのコンバージョン数を集約し、その蓄積データをもとに学習を進めるのが鍵となりそうです。
少額案件でスマート自動入札を検討している際は、導入前にこの記事をヒントにアカウント構成や既存の調整の見直しをしてみてはいかがでしょうか?
以上、まだまだ夏を楽しもうとしている高木でした!