今回は、品質スコアが急に下がってしまった事例がありましたのでご紹介させていただきます。
品質スコアとは
まず、品質スコアとは簡単に言うと、Googleが広告やキーワード・ランディングページの品質を評価した指標のことです。管理画面ではキーワードごとに品質スコアと、以下の品質スコア要素を確認できます。
- 推定クリック率
- ランディングページの利便性
- 広告の関連性
品質スコアが高いほど低いクリック単価で掲載順位を上げることが出来ますので、運用者としては意識するポイントの1つですね。
どうして下がった?
品質スコアが下がった原因を調べてみると、ズバリ「ランディングページの利便性」が下がったからでした。下図のように月ごとに分割して見てみると、12月頃から「ランディングページの利便性」が「平均より上」から「平均より下」に目に見えて下がり、その影響で品質スコアも10→7くらいまで下がっていることが分かります。
12月に何があったか
実はこのアカウントは12月にカートシステムが変更されています。カートシステムの変更により今までよりも「ランディングページの利便性」が低くなったと判断されてしまったのかもしれません。
「ランディングページの利便性」を改善するためには
「ランディングページの利便性」を改善するには主に下記が効果的かと思います。
- ランディングページの改修
- 除外キーワードの設定
- 広告文・URL変更
「ランディングページの利便性」を上げるにはやはりランディングページの改修が最も効果的です。ページの読み込み速度を上げたり、ユーザーにとって見やすく使いやすい快適なサイトにすることが重要です。また、SSL化も「ランディングページの利便性」を上げるには効果的とのことです。運用者が出来る範囲ではランディングページ・キーワード・広告文の関連性を高めるために、ランディングページに合ったキーワードや広告文、URLの設定、ニーズの異なる検索語句の除外があります。
ちなみに今回の場合は、屋号キーワードで配信しておりキーワードの関連性は高かったため、3月頃広告文をよりランディングページの内容を含んだものに変更しました。そのおかげか3月から「ランディングページの利便性」が回復傾向のため一安心です…。
ある考察をしてみた
ただ、今回のアカウントは12月頃にカートシステムが変更したことに伴いサイトがリニューアルされ、SSL化して支払い方法も増えているのです。にも関わらず「ランディングページの利便性」が下がっていることに疑問を持ち、ある仮説をたててみました…!
ここからは社内の事例を踏まえて私の仮設に基づいた考察を述べていきます。
成果計測をしなくなったから品質スコアが低下した…?
実はこのアカウント、カートシステムが変更したことが原因でタグの設置がうまくいかず、12月から成果計測ができておりません。
試しに社内で成果計測をしていないアカウント・成果獲得ペースが遅いアカウントを見てみると、やはり品質スコアが低下していました。逆に成果が獲れるようになったアカウントは品質スコアが上がっているようでした。(たまたまかもしれませんが…)
サポートセンターに聞いてみたところ、「コンバージョントラッキングが動作していないと、自動化がうまく働かなかったり利便性が低いと判断されたりして品質スコアが低くなる場合もあります。」とのことです。
対応策:マイクロコンバージョンを設定する
成果計測自体は出来ている場合はマイクロコンバージョンを設定し、コンバージョン列に含める・含めない関係なく、コンバージョントラッキングを積極的に動かすことができれば品質スコアの低下を防げる可能性が高いのではないでしょうか?コンバージョン獲得ペースが遅いアカウントは、運用面での調整もしやすくなるのでオススメです!
※マイクロコンバージョンについては弊社過去記事をご覧ください。
まとめ
今回は品質スコアが急に下がった事例についてご紹介しました。上述した例にお心あたりのある運用者の方は一度品質スコアを確認してみてはいかがでしょうか?