さて本日は、広告カスタマイザを利用した配信地域ごとでの広告へのテキスト挿入について、モデルケースを用意して設定方法をご紹介いたします。
モデルケース
今回、配信地域による広告テキストの挿入を行うアカウントは以下となります。
- 商材:水道の修理屋さん
- 配信地域:愛知県
- 配信キーワード:「水道修理」「水漏れ修理」など
- 配信媒体:Google検索広告
愛知県内での対応に特化した水道修理屋さんで、地元密着感とスピーディーな対応を強みとしています。お客様のご要望として「検索してぱっと見たときに、”近所の地域名”ならスグ対応!」など、検索地域に応じたキーワードをタイトルにすることで即対応可能と親近感を売りにしたいとご相談を受けたため、地域によるキーワード挿入を実装する運びとなりました。
早速、今回の広告設定に利用する広告カスタマイザデータを作成していきましょう。
設定方法
早速ですが、広告カスタマイザデータの準備をしていきましょう。利用するテンプレートは以下からダウンロードしてください。
1、ターゲット設定している地域情報を一覧化する
Google管理画面より、設定している地域情報をダウンロードします。
- 対象地域とするエリア設定がされているキャンペーンを選択
- 「地域」を選択
- ダウンロードを実行
1つ1つ打ち込むのも手間なので、アカウントに地域設定を行いレポートとしてダウンロードを行うと簡単に取得できます。
2、テンプレに地域情報をコピペ
次に、取得した地域データを広告カスタマイザのテンプレートへコピペします。
- 前項目で取得したレポート「地域」列から地域情報をコピー
- テンプレート内の「Target location」列に地域情報を貼り付け
- 挿入する地域キーワードをテンプレート内「Location(text)」に記入
これで広告カスタマイザデータの作成は完了です。テンプレート内の2行目は削除して保存をしましょう。保存する際はcsvファイルではなくxlsxファイルとして保存をおすすめします。(csv形式でアップロードを行うと文字化けするケースがほとんどのため。)
また、上記設定はアカウント単位で地域のインサーションを行う設定内容となります。キャンペーンや広告グループで個別に設定する場合は「Target campaign」「Target ad group」といった列を追加し、設定を行います。詳細は公式ヘルプでご確認ください。
3、広告カスタマイザデータのアップロード
次に、作成した広告カスタマイザデータをアカウントにアップロードしましょう。管理画面から操作を行います。
- 管理画面右上のレンチマークをクリック
- 「設定」内の「ビジネスデータ」をクリック
- データフィードページ内の「+」ボタンをクリック
- 広告カスタマイザデータの名前を設定(今回は「地域挿入_愛知」)
- 作成した広告カスタマイザデータを選択
- プレビューを実行
プレビューを実行し、エラーがなければ成功です。
内容の確認をしたら忘れずに「ファイルを適用」をクリック。
するとデータフィード一覧に戻るため、アップロードした広告カスタマイザデータ「地域挿入_愛知」を確認し地域の対象が間違っていないか確認をしましょう。(一段ずれてた!はシャレにならないので。)
今回は無事に入稿できていそうですね。広告カスタマイザデータのアップロードはこれにて完了です。
設定した広告カスタマイザデータ名「地域挿入_愛知」と、データ内の列名(↑画像の左上)「Location」は、次の広告作成に利用するため別途メモっておきましょう。
4、広告の作成
最後に、広告を作成して完了です。作成の際に利用する変数は以下となります。
{=利用する広告カスタマイザデータ名.データ列名}
今回のケースでは
- 利用する広告カスタマイザデータ名:地域挿入_愛知
- データ列名:Location
となるため、実際の記入は以下となります。(先程メモった箇所ですね。)
{=地域挿入_愛知.Location}
配信地域によって、選択した広告カスタマイザデータ内の地域に対応する「Location」列のテキストが挿入されます。実際に広告作成をしてみると以下のようになります。
プレビューで、変数がそのままで表示されずに「◯◯市」など地域キーワードが出ていれば問題なく入稿完了となります。(カスタマイザを利用しない通常広告も広告グループごとに1つ必要になるのでお忘れなく。)
まとめ
慣れないうちは少し難しい箇所もありますが、仕組みさえ理解すれば柔軟な広告表現を行えるようになります。特に、地域を入れたい!といったご要望はちょいちょい耳にすることもあるので皆様も是非ご活用くださいませ。