今回は、配信初期段階から想定外の配信結果が出たアカウントがありましたので、ご紹介させていただきます。Google・Yahoo!両媒体を使ってリスティング広告を運用されている方も多いかと思いますので、検索広告と共に、ディスプレイ広告の配信を行っている運用者さんはぜひ参考にしてみてください。
案件概要
- 商材:革製品お手入れキット
- 目標:コンバージョン数最大化
- 媒体:GDN・YDN
- コンバージョンポイント:商品購入
- 検証期間:1ヶ月
- ターゲットユーザー:40代以上、趣味にかけるお金は惜しまない男性
- USP:新性能を備えており独自性が強く、競合他社より低価格
Google・Yahoo!共に検索広告も配信していますが、本記事ではディスプレイ広告を扱います。
各媒体リマーケティング(リターゲティング)、コンテンツターゲティング(サーチターゲティング)、インタレストカテゴリの3つを使用しています。
配信結果
お客様のご要望で、予算をGDNに寄せて配信を行ってきましたが
結果としては、GDNで2件、YDNで5件コンバージョンを獲得しています。
1ヶ月間配信をして、数は少ないもののGDN・YDNでコンバージョン数の差が2倍以上開きました。
期間中、各媒体で特に大きな変更は行っておりません。
ターゲティング別で見ると、コンテンツ(サーチ)ターゲティングで最もコンバージョン数の差が開いていますので、コンテンツ(サーチ)ターゲティングCPに絞って分析を行いました。
サーチキーワードのパフォーマンスを見ても特に偏りを感じなかったので、YDNサーチターゲティングのプレースメントに注目してみました。
YDNサーチターゲティングのプレースメント
サーチターゲティングキャンペーンのコンバージョン獲得プレースメントおよび予算を多く消費しているプレースメントを以下、表にしました。
YDNの特性として、Yahoo!が運営するWEBサイトへの配信が比較的多くなりますので、アプリやYahoo!以外のWEBサイトへの配信はGoogleより少なく、Yahoo! JAPAN トップページ・Yahoo! ニュース・ヤフオク!への配信がほとんどです。
また、コンバージョン獲得プレースメントは3件中2件がヤフオク!でしたので、原因を考えてみました。
YDNサーチターゲティングの成果が良かった理由は?
各媒体コンテンツ(サーチ)ターゲティングでコンバージョン数に差が開いた原因として、ターゲティング方法と各媒体広告枠の相性が考えられます。
上述した、コンバージョン獲得プレースメント「ヤフオク!」には、ウォッチリストページからのコンバージョンもあります。コンバージョンを獲得したサーチキーワードは、「革 お手入れ」「(革靴ブランド名) お手入れ」でした。
過去に「革 お手入れ」などで検索していて確度が高いユーザーに対して、ヤフオク!を見ていて購買意欲が高まっているタイミングで広告を配信し、商品自体のUSPが強いためコンバージョンしたのではないかと考えられます。
現在は、コンバージョンがより多くとれていて、インプレッションシェアにも余力があるYDNに予算配分を寄せることで、コンバージョン数最大化を目指しています。
まとめ
今回はディスプレイ広告のコンテンツ(サーチ)ターゲティングで、ほとんど同じ施策を行ったにも関わらず、Google・Yahoo!でコンバージョン数に差が出た事例を紹介しました。
プレースメント除外やデモグラフィック等で日々調整を行うことはもちろんですが、ターゲティング方法と、Google・Yahoo!それぞれが持つ広告枠の特徴を上手く活用して、媒体をまたいだ配信プランの変更やキーワード・プレースメント追加を考えてみてもいいかもしれませんね。