みなさんこんにちは、運用者の黒川です。
今回は、2つのページを配信してABテストを実施した結果、
ユーザー層によってCPA・CVRが異なる事例がありましたのでご紹介します。
案件概要
- 商材:業務効率化などの社内システム
- 配信内容・・・ 検索広告:屋号キーワード、一般キーワード
※一般キーワード例「業務効率化 システム」、「業務効率化 ツール」など
こちらの案件にて、以下のように2つのページを配信しました。
- 配信ページA:リスティング広告用のページ(以下、専用ページと記載します。)
・・・特徴:情報量は少ないが、要点を押さえていて見やすい
- 配信ページB:公式ホームページ
・・・特徴:情報量は多いが、ユーザーは必要な情報を多数のページから探さなければならない
2つのページの配信結果
表①
表①のように、ページごとのデータ集計結果では、効果の差異はほとんどないですね…。
しかし、それぞれのページで集計方法を変えた結果、配信内容によって効果が異なることがわかりました。
それが以下の表になります。
表②
表②より、以下のような効果の差があることがわかりました。
屋号キーワード:公式ホームページの方がCPA、CVRが良い
一般キーワード:専用ページの方がCPA、CVRが良い
配信結果より考察
配信内容別のターゲットの違い
表②の配信内容は、以下のようにターゲットが異なります。
- 屋号キーワード:既に広告主様のことを認知しているユーザー
・・・もっと広告主様についての情報が欲しい、知りたいというニーズを持つ。
- 検索広告(一般キーワード):調査中のユーザー(新規ユーザーの可能性が高い)
・・・数ある「業務効率化システム」の中でも、どの商品がいいか調査、検討したいというニーズを持つ。(広告主様のことはまだ知らないユーザーも多い。)
ページとユーザーの親和性
ターゲットの違いを踏まえ、ページとの親和性を考えてみました。
以下がその考察になります。
- 配信ページA:リスティング広告用のランディングページ
・・・屋号キーワード検索ユーザー:既知の情報が多い。
→このページからは離脱してしまう可能性が高い
・・・一般キーワード検索ユーザー:内容がわかりやすく、興味をひきやすい。
→アクションに繋がりやすい
- 配信ページB:ホームページ
・・・屋号キーワード検索ユーザー:必要な情報を探すことができ、より興味を持ちやすい
→アクションに繋がりやすい
・・・一般キーワード検索ユーザー:情報量の多さに戸惑いやすい
→このページからは離脱してしまう可能性が高い
今後の配信
配信内容に応じて、以下のキーワードに合わせてリンク先を変更しました。
- 屋号キーワード:公式サイト
- 一般キーワード:専用ページ
上記配信で、ターゲットユーザーの認知度に合わせたリンク先に誘導し、さらに効率良い成果獲得を狙います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
リンク先ページによって結果が異なるのは良くあることですので、ユーザー層を想定し、最適なリンク先設定をするのは非常に大事ですね。
最適なユーザーに最適な広告を出す、そのための想定と分析を行えば、効率の良い広告配信が実現すると思います。
以上、黒川でした。