本日は、広告文のABテストについての記事となります。
「ABテストなんて運用の基本、もう知ってるよ!」という方もたくさんいるかとは思いますが、よろしければ参考までにご覧いただければと思います。
広告文のABテストってなんぞや
広告運用者のみなさまならすでにご存知かとは思いますが、現在GoogleAdWordsでは1広告グループに最低3つの広告文を設定し、配信をすることを推奨しています(参考記事:Google AdWords学習資料より)。
訴求軸の違う3パターンの広告を作成することで、Googleが可能な限り検索語句にマッチした広告を表示するシステムになっています(最適化を働かせている場合)。
また、そもそも3パターン広告を入れることでそれぞれの広告文に対する反応を見ることもできますよね。
さらに言えば、ABテストはやりっぱなしではなく、データの蓄積の様子を見てどんどん改善を重ねていくことが重要と言えます。500クリック集まったら、30日経ったらなどの期限を決めてPDCAを回すのは必須ですよね!!!
実際の運用例を御覧ください
長々とお話してまいりましたが、それでは、実際の運用例をご紹介したいと思います。
案件概要と配信した広告パターン
- 商材:名古屋市のマッサージ店
- 配信エリア:店舗より半径指定
- 媒体:Google AdWordsのみ
- CVポイント:電話番号タップ
こちらのお客様のLP内には、とてもたくさんのUSPが記載されておりどの訴求軸で広告文を3パターン作成するか迷いました。ですが今回マッサージのサービスということで、自分自身もマッサージを四半期に数回程度通っていることがあり、「自分がマッサージに行くとしたら、どんな広告に惹かれるかな・・?」といった目線で作成しました。
作成した3パターンが以下の通りです。※実際のものとは異なりますが訴求軸は同じです
パターンA:便利訴求
パターンB:価格訴求(クーポン)
パターンC:流行訴求
※余談
サービスを実際に利用するユーザー像を強くイメージし、広告文を作成することを『ペルソナをたてて広告文を考える』などと言ったりします。今回の場合は自分自身もマッサージを利用するため、サービスを利用するユーザーの気持ちになりやすく、ペルソナをたてるまで細かくは行なっていないのですが、やはり運用者として自分が利用しないサービスにおいてもペルソナをイメージできることは大事な能力です。
配信結果
実際に配信した結果が以下となります。
今回、配信開始より期間も浅いのですが、一旦クリック率とコンバージョン率のみに着目して評価してみたいと思います。
評価ポイント①:コンバージョン率
成果をコンバージョン獲得なので、やはりコンバージョンが取れている率を重視して評価したいと思います。『価格訴求』がコンバージョン率は最も優れています!
評価ポイント②:クリック率
次の評価項目はクリック率です。『便利訴求』が優れており、先程コンバージョン率が最も優れていた『価格訴求』はクリック率ではぱっとしませんね・・・。
判断
先程申し上げたように、まだデータの蓄積量としては期間が短く不安な面があります。そのため、実際にはある一定のデータ量を超えた際に次の施策の判断をしたいと考えています。
ですがもし、表のデータが十分に信頼できるものだとしたら以下のどれか実施したいと思います。
- 『価格訴求』のクリック率が上がる工夫をする
- 『便利訴求』『流行訴求』のコンバージョン率があがる工夫をする
- 『価格訴求』以外の訴求軸の広告文を全く違う訴求軸に変えてみる
上述しましたが、広告文のABテストとしては主に2つの改善検討段階があるのかなと考えています。
特に大事なのは『訴求の軸』の選定です。お客様の強みが業界のユーザーが求めているものとマッチすることがとても大切になってきます。
次に大事なのは、決めた軸をどう『表現』するかだと考えます。例えば、安さが求められる業界に対して『激安』『お値打ち』『○○%OFF』など様々な表現方法で安さをアピールすることができます。いわゆるコピーライティングの部分でもあるかと思いますが、こういった細部へのこだわりも忘れたくないですね!!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
広告文は、リスティング広告においてとても重要なものだと思います。ABテストが計画的かつ今後につながるように配信を行い、行き当たりばったりの配信にならないよう気をつけていきたいですね!