SNS、ナビゲーション、音楽、ゲーム、料理など様々なジャンルで活躍するスマートフォンアプリ。
数年前までは世の中に存在していなかったはずのスマートフォンアプリが今では利用しない日がないほど欠かせない存在となっております。
アメリカのリサーチ会社 Statista Inc. が、世界2大スマートフォンアプリマーケットのひとつ「Google Play」での市場調査を行ったところ、2017年6月現在利用可能なアプリ数は、300万個を超えるとの結果を示しています。
参照:Number of available applications in the Google Play Store from December 2009 to June 2017
この数値は調査を始めている2009年12月から87ヶ月連続増となっており、アプリ市場は今後も大きく拡大していくと予想できますね。
「アプリをいかにダウンロードしてもらうか」自社アプリ担当者にとって永遠に追い続けなければならない課題とも言えます。
そこで本日は、Google AdWordsが提供しているアプリインストールキャンペーンについて、実際の配信結果なども交えてお話をしたいと思います。
AdWordsが提供しているアプリインストールキャンペーンの種類
AdWordsが提供しているアプリ専用のキャンペーンタイプは大きく分けて4つあります。
検索ネットワークアプリインストールキャンペーン
宣伝したいアプリを指定することで検索ネットワーク上やGoogle Play、App Store上にアプリ専用の広告を配信出来ます。キーワードなどを指定してターゲティングを行うことが出来ます。
ディスプレイネットワークアプリインストールキャンペーン
宣伝したいアプリを指定することでディスプレイネットワーク上やGoogle Play、App Store上にアプリ専用の広告を配信できます。掲載面や、ユーザーのカテゴリを指定してターゲティングを行うことが出来ます。
TrueView アプリ インストール キャンペーン
宣伝したいアプリを指定することでYouTube 動画を視聴しているユーザーにアプリ専用の動画広告を配信できます。動画素材の入稿が必須となります。
ユニバーサルアプリキャンペーン(UAC)
Google が 2015年度にローンチした、アプリ専用のキャンペーンです。
数行の広告文(必要に応じて動画やバナーのクリエイティブ)と入札単価のほか、を設定するだけで、Google 検索、Google Play、YouTube、Google ディスプレイ ネットワークといった Google 関連サイトで適切なユーザーに向けて Android や iOS のアプリを宣伝することができます。
つまり、上記3つの配信手法を総まとめしたキャンペーンとなります。
数行の広告文(必要に応じて動画やバナーのクリエイティブ)、目標成果獲得単価、一日の予算を設定するのみであとは全て自動!
とそのシンプルかつ大胆なスタイルが話題となっております。
また、先日AdWords公式ブログでは、2017年中に全てのアプリインストールキャンペーンをユニバーサルアプリキャンペーンへ移行すると発表しております。
参照:Google AdWords ユニバーサル アプリ キャンペーン(UAC)でモバイルアプリを効率的にアピール
このことからAdWordsでは今後アプリインストール広告を配信する場合は、ユニバーサルアプリキャンペーンでの広告配信を推奨していることがわかりますね。
ユニバーサルアプリキャンペーンって実際どうなの
自動配信が中心となる広告となるため何かと不安要素の多いユニバーサルアプリキャンペーンですが実際のパフォーマンスはどうなのか、その他のアプリインストールキャンペーンと比較し調査してみました。
案件情報
- 商材:クッキングレシピまとめアプリ(無料)
- 目的:アプリインストール数の最大化
- コンバージョンポイント:アプリインストール
- 調査期間:切り替え前過去30日と切り替え後30日
本案件は配信初期は検索ネットワークアプリインストールキャンペーンとディスプレイネットワークアプリインストールキャンペーンで配信を行い、数ヶ月後にユニバーサルアプリキャンペーンに切り替えを行いました。
配信結果
その他のアプリインストールキャンペーンとユニバーサルアプリキャンペーンの比較は下記のとおりです。
クリック率 | コンバージョン率 | |
その他のアプリインストールキャンペーン | 1.00% | 2.25% |
ユニバーサルアプリキャンペーン | 1.15% | 5.37% |
その他のアプリインストールキャンペーンでも関連するプレースメントやカテゴリ、キーワードを考察後、指定して配信をおこなったものの、ユニバーサルアプリキャンペーンのほうがパフォーマンスが良いという結果になりました。自動的に最適化されディスプレイネットワークでの配信ボリュームが増えた結果、CPAも3分の1に抑えることが出来ました。
人間の脳みそを使ってキーワードやプレースメント、カテゴリを指定するよりも、それらの要素を自動で最適化してくれるユニバーサルアプリキャンペーンのほうが成果が良かったなんてなんだか皮肉ですね・・・。
それほどGoogleさんの自動化機能は精度が高くなっているということでしょう!
ちなみに、自動的に最適化された詳細について、最も細かく確認できる要素としては配信されたネットワークのみとなっており、成果の良いプレースメントやカテゴリ、検索クエリについては現状は確認できないとのことでした。
まとめ
今回は、ユニバーサルアプリキャンペーンについて実際の配信も交えて記事を書いてみましたがいかがでしたでしょう。
今後も市場を拡大させていくと予想できるスマートフォンアプリ。ユニバーサルアプリキャンペーンでスマートフォンアプリを効率的に宣伝しましょう。
弊社も宣伝のお手伝いができればと思っております。受け入れ体制万全でお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。