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【Facebook広告】広告掲載位置のパフォーマンスを調べてみた

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こんにちは、運用者の黒川です。

ここ1年間で、広告媒体としてFacebookの効果・影響が大きくなっているためか、Facebook広告を運用させて頂く機会が急激に増えているように感じます。
Facebook広告は、数あるSNSの中でも利用ユーザーが多いことはもちろん、ターゲティング精度が高い点も大きな魅力の一つですね。

また、Facebook広告で配信できる枠も増えてきており、運用者ではない方もFacebook上で広告を見る機会が増えたと感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、私が運用しているFacebook広告案件において、Facebook広告の掲載枠による配信結果の傾向を調査してみました。
※Facebookでは、広告掲載枠のことを「配置」と呼んでいます。

【Facebook広告】広告掲載枠 概要

Facebook広告の掲載枠は、現時点では以下のように分れています。

  • Facebook:ニュースフィード(モバイルとデスクトップ)
  • Facebook:グループ
  • Facebook:右側広告枠
  • Facebook:インスタント記事
  • Facebook:インストリーム動画
  • Instagram
  • Messenger
  • Audience Network

※それぞれの配置の詳細な説明は、以下公式ヘルプページをご参照ください。
Facebook公式ヘルプページ「配置について」

一部、私が運用している案件では配信していない配置がございますので、今回は実績のある配置において傾向を調査しました。

案件A:とある専門技術職の求人

案件の概要は以下のとおりです。

  • 業種:とある専門技術職の求人
  • ターゲティング①:該当の専門技術職に従事している、興味があるユーザー
  • ターゲティング②:リマーケティング
  • コンバージョン地点:求人の応募完了

以下の表は過去3ヶ月間のデータです。

掲載枠としての傾向

右側広告枠は、デスクトップのファーストビューで見ることができる場所ですので、リーチと表示回数が最も多いという結果になったのだと考えています。
また、次にモバイルのニュースフィードのリーチ・表示回数が多いことから、やはりモバイルでFacebookを利用するユーザーがそもそも多いことがわかりますね。
ただ、デスクトップのニュースフィードについては、ニュースフィードというメインの機能であるにも関わらず、リーチ・表示回数が少ないことがわかりました。

ターゲットユーザーの傾向

本案件のターゲットユーザーは、30代以降の男性が多いそうです。
このことを鑑みますと、このターゲットユーザーはデスクトップでFacebookを利用する機会が若年層や女性と比べると多いと思われます。
それにもかかわらず、デスクトップから獲得したクリックは全体の20%程度しかありませんので、FacebookをPCで使用する機会自体が一般的に少ないと考えています。

今後の配信

上表から、右側広告枠への配信はクリック単価が高いこともわかりましたので、配信を停止することでコストカットが図れそうです。
その分、獲得CV数の多いモバイルのニュースフィードにクリックが集まれば、CV数の増加にもつながるのではないかと考えております。

案件B:アロマエステ(マダム向け)

  • 業種:アロマエステ(マダム向け)
  • ターゲティング①:エステ、美容に興味があるユーザー
  • ターゲティング②:リマーケティング
  • コンバージョン地点:予約の完了

1ヶ月間のデータは以下の表のようになります。

掲載枠としての傾向

案件Aと同じような傾向が表れていますが、一部異なる点が「Audience Network」のリーチが多いことですね。
配置の設定は案件Aと同じであるため、ターゲティングに依る部分が大きいと想定していますが、Audience Networkは非常に安いクリック単価で、クリックを獲得できる傾向が見られます。

ターゲットユーザーの傾向

今回は「マダム向け」のエステということもあり、年齢層の高く、経済的余裕のある女性がターゲットになります。
このことから、そのようなターゲットユーザーはデスクトップでFacebookをあまり利用せず、モバイルでの利用がほとんどのようです。また、今回のターゲティングは、Audience Networkで配信できるユーザーが多く、安価にクリックを獲得できることもわかりました。

今後の配信

本案件の結果から、CVは全てモバイルニュースフィードで獲得していますので、モバイルへの配信がターゲットユーザーに合っているといえるでしょう。
デスクトップへの配信を停止し、モバイルのみの配信に切り替えることで、さらに多くのターゲットユーザーにアプローチすることができそうです。

まとめ

案件Bの配置ごとの結果については、ターゲットユーザーからおおよそ予想通りの動きであると感じました。
しかし、案件Aについては、FacebookをPCで利用するユーザーは想定よりも少なく、意外とPCからのクリックが少ないことに気づきました。

業種に合わせて適切な配置を想定して配信することも大事ですが、
データを元に、最適な配置を取捨選択することで、より効果的な配信へと改善を図ることも必要です。
また、配置の結果を元に、掲載枠を広げていく施策を提案するのも面白そうですね。

以上、黒川でした。

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