みなさんこんにちは、
月初、月中、月末の全局面において経済難の黒川です。
突然ですが、みなさんは仕事を探すときに「祝い金○○円贈呈!」などの広告を見たことがありますか?
経済難に苦しむ私としては、おもわず飛びついてしまうような広告ですが、
実際にユーザーは、「祝い金」がもらえると知るとどれだけ応募に繋がりやすいのでしょうか。
そこで今回は求人案件の広告文比較を行い、「祝い金」という訴求の広告文と、お金が絡まない訴求において、どちらが訴求としてパフォーマンスが良いのかを検証しました。
(以下、実際の商材とは異なる類似商材を記載しております。その点はご了承ください。)
事例紹介① お金 VS 求人件数
案件概要
- 商材:タクシー運転手の求人
- 広告文の訴求パターン:祝い金贈呈訴求、求人案件数訴求
※求人案件数訴求:「求人案件数〇〇件!」というような訴求
データ比較
上記、1カ月間の数値データとなります。
クリック率は祝い金贈呈訴求が少しだけ良いですが、
成果に関しては比べるまでもなく、祝い金贈呈の方がCVが付きやすいユーザーを呼び込んでいますね。
事例紹介② お金 VS やりがい
案件概要
- 商材:介護士の求人
- 広告文の訴求パターン:祝い金贈呈訴求、やりがい訴求
※やりがい訴求:「介護士として成長できる職場」というような訴求
データ比較
上記、3ヶ月間の数値データです。
クリック率はやりがい訴求の方が良く、引きが強いように思えますが、
CVRが圧倒的に祝い金贈呈訴求の方が高く、CPAも安いという結果になりました。
事例紹介③ お金 VS 高待遇
案件概要
- 商材:期間工の求人
- 広告文の訴求パターン:祝い金贈呈訴求、高待遇訴求
※高待遇訴求:他の求人よりも好条件で働けるというような訴求
データ比較
上記、3ヶ月間の数値データです。
こちらも祝い金贈呈訴求のほうが、CVR・CPAともに優れているという結果になりました。
結果・考察
結果
今回ご紹介した3つの案件では、「祝い金贈呈」の訴求がパフォーマンスが良く、
仕事に対して「お金」を求めている人が多い、という結果になりました。
考察:なぜ祝い金が良かったのか?
今回ご紹介した案件のユーザーの特徴を踏まえて、
「祝い金贈呈」のパフォーマンスが良いという結果になったのかを考えました。
上記3案件は、業界的に転職が多い職種だと思います。
そのため、転職に合わせて引っ越しをしたりするなど、何かしらの事情でお金を捻出する必要があるのではないでしょうか…。
つまり、まずは必要なお金がほしい!というユーザーが多いことから、やりがいなどの訴求に比べて祝い金訴求が刺さりやすかったのだと考えております。
また、上記3案件においては、競合他社でも「祝い金贈呈」の広告文を良く見ます。
そのため業界上、「祝い金贈呈」が求人内容として有効な手段であることがわかっているため、使用されているのだと思います。
ということは、祝い金贈呈訴求はある意味ほぼ当然の条件として多くの広告で使用されているため、
応募数を増やすには+αの付加価値を付ける必要があるようですね。
考察:ターゲット像にマッチした+αを訴求
事例ごとに合わせて、+αの訴求を考察しました。
事例①:タクシー運転手
CV傾向を見ますと、40代以降の男性からの応募が多いようです。
そのため、若い層に合わせるよりも、40代以降の男性の目につくような訴求が効果的だと考えられます。
訴求例:「40代以降の社員が中心」、「未経験でも安心の研修制度」
→このような、40代以降に再就職するユーザーを安心させるような広告文はどうでしょうか。
事例②:介護士
CV傾向としては、20代後半から50代前半の女性が多いです。
年代の幅は割と広いので、年代に合わせた訴求を行うのが良いかもしれませんが、
共通で以下の訴求が効果的かと思います。
訴求例:「主婦歓迎」
→主婦向けの広告文にすることで、子育ての合間にでも働いて稼ぎたいというユーザーの獲得を狙えそうです。
事例③:期間工
CV傾向としては男性が多く、年代は50代以下ならあまり問わないようです。
訴求例:「寮完備」
出稼ぎなどで遠くから来ているユーザーも多い印象であり、また、安定した収入がないユーザーもいるため、安く住める寮があるという訴求が刺さりそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回のような「祝い金」訴求が跋扈する業界ですと、
ユーザーは当然、よりよい条件の求人案件を求めるはずですので、さらに+αのメリットをアピールすることが重要になりそうですね。
求人案件の場合、業界とユーザー像に合わせ、その+αを何にするか、
という点を考慮して広告文を作成するのがベストだと思います。
以上、黒川でした。