今回は、デバイスの調整をしたところ成果が良くなった例がありましたので、ご紹介いたします。
基本的な調整の一つではありますが、参考になれば幸いです。
アカウントの概要
- 商材:とある資格を獲得するための教材の販売
- 配信エリア:日本全国
- コンバージョンポイント:購入完了
- Google検索のみ(ご予算の関係で、Yahoo!での配信は行っておりません。)
配信後1ヶ月
1ヶ月目はスマホ・PCどちらからも需要があると考え、特に入札単価に差をつけず配信しました。
その結果が以下の通りです。
コンバージョンの獲得数は目標であった10件を超え、お客様の感触も良い様子。
さらに成果を向上させるために、デバイスごとの配信状況を見てみました。それがこちら。
この配信状況を見て、私が考えたことは以下の2つでした。
- デバイス間の調整がない状態だと、スマホからの流入が多い。さすがスマホ時代。
- PCの方がコンバージョン率が高く、コンバージョン獲得単価もスマホより低い。
これらから、PCからサイトへ流入するユーザーの割合を増やせば、
コンバージョン獲得数の増加、コンバージョン獲得単価の改善につながるのではと考えました。
タブレットへの配信は成果が悪いというわけでもなく、また配信ボリュームも他と比較して少なかったので、インパクトが大きいであろうスマホの調整から行いました。
調整後1ヶ月
スマホの入札を抑制して、1ヶ月間配信した結果が以下の通りです。
一定予算のまま、コンバージョン獲得数を増やすことが出来ました!
デバイスごとの配信結果は以下のようになりました。
PCからの流入が増えたと同時に、コンバージョン獲得数も増えたことが分かります。
スマホでのコンバージョン獲得数は減ってしまいましたが、コンバージョン獲得単価が改善しました!
スマホもここまで改善するとは・・・嬉しいです。
タブレットへの配信は、他と比べてコンバージョン単価が高くなってしまいました。
タブレットへの配信も現在、入札比率を抑制して改善を図っております。
さて、今回はなぜPCの方が成果が良かったのか、考えてみました。
考察
なぜPCの方がCVRが高くなったか?
今は良くも悪くもスマホの時代、どこでもポチポチっと気軽に検索できますよね。
その分、ユーザー側の検索する際の気持ちも、”軽く”なっているのではないでしょうか。
(空いた時間に検索しよう、とりあえず検索して良いサイトはブクマ・メモしておこう、など…)
しかし今回の商材は資格取得、それも将来の仕事に関わるような大事な資格です。
ですので、検索するユーザー側の気持ちも、より”本気”なのだと思います。
それについて、検索キーワードを確認したところ、調整後は「試験」「過去問」「教材」というキーワードと掛け合わせて検索を行っているユーザーの流入が増えており、そういったユーザーからのコンバージョン獲得が多くなっていました。
スマホで情報収集を行い、家でじっくり比較検討しながら、これだと決めたものを購入する。
そんなユーザーが多いのではと考えさせられるデバイス調整の結果でした。
その他の改善したところ
スマホのクリック単価が下がったことで、全体的に予算によるインプレッションシェアの損失が改善できております。逆に掲載順位は下がり、広告ランクによる損失は出てしまいましたが、掲載順位が低くなっても同じ水準でコンバージョンを獲得することが出来ると分かりました。
ここからどう運用するか
成果をさらに拡大させるには、様々な観点がありますが、お客様のご予算は据え置きの前提ですと、クリック数を伸ばすことが最もインパクトがあると考えております。
そのため、クリック単価を可能な限り下げる調整を行っていきたいと思います。
また、お客様への提案としては、コンバージョン獲得率を上げる施策として、サイトからの購入のしやすさを上げるための提案を考えております。特にスマホからのコンバージョン獲得率が低めなので、これを改善できれば、成果拡大につながるのではないかと考えております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
たしかに私も就職活動をしていた時期は、スマホで情報収集をしながら家のPCでじっくり考えたような気がします。
改めて、ターゲットとなるユーザーがどんなときに、どのデバイスで、どこまで行動をとるか、
しっかり想定していくことが大切だなと感じました。
今回行ったユーザーの行動の想定・デバイスの調整が、少しでも参考になれば幸いです。