こんにちは。
未だに熱が冷めない「君の名は。」もう皆さまは観られましたでしょうか。とうとう「聖地」での上映にまで至り、まだまだ落ち着きを感じさせない勢いで凄まじいですね!どうやら映画館が無いという中で、市文化交流センターで1日3回も上映されるほどとはすごいですね!
私はまだ観に行けていませんが、近いうちには映画館に観に行きたいと思います^^
今回も簡単な事例紹介となります。皆様運用していく中で、配信している商材によってはエリアが依存して成果が偏ったり、全く成果がつかないエリアもあったりすると思います。特に全国配信している場合は、このあたりのコントロールが細かく求められ、大変であると感じるときはあるのではないでしょうか。
今回は「エリア」をユーザーの系統別に分けたことで、成果が上がった事例となります。
アカウント概要
簡単ですが、下記にアカウントの概要を記載します。
- クライアント様は家事代行サービスを事業とされている。
- 配信エリアは全国。
- リスティング広告では「申込」獲得を目指して、広告を配信。
リスティング広告配信の背景と初動までの流れについて
元々は別代理店で運用されていたようですが、CPAが30,000円以上と中々成果に結びつかないため、弊社に相談・依頼がございました。すでに配信実績があるため、分析を実施した結果の元、今回はその過去実績を元にキーワードの構成を実施しています。
参考程度になりますが、キーワードは下記の構成となっています。
- 「家事代行や家事代行サービス」単キーワード。
- 「家事代行や家事代行サービス」を軸に「費用、料金、安い」などの価格系キーワードで構成。
- 「家事代行や家事代行サービス」を軸に「サービスの種類(片付け、買い物、掃除、洗濯)」で構成。
前代理店では他にも「エリア」「業者」などの多岐にわたる系統で掛け合わせていましたが、パフォーマンスが良かったのは上記3系統になります。今回はCPA圧縮による申込獲得数底上げを狙い、配信に臨みました。
臨んでみた結果
配信を開始した当初は下記になります。
早速、CPAを20,000円ほど抑制することに成功しましたね・・!当然運用開始からも調整や除外を続けておりますが、元々パフォーマンスの良いキーワードを見定めて、構成を固めることができたのが大きな要因ですね!
実際のクエリも、想定したユーザー系統の内容であるため、運用状態は良好であるといえます^^
クエリ
下図が実際のクエリになります。
※クライアント様の都合で実際のクエリは、キーワードの系統で表記。
ここで注目したいのが、単キーワードのCPA(上図赤枠)になります。他の系統のキーワードと比べてCPAが高いため、このキーワードのCPAを抑えることでまだまだ成果を伸ばす余地がありますね。
しかし、単キーワードはユーザーの意図が分からなく、クエリからのアプローチ(除外や入札調整など)ではコントロールが難しいと言えます。なら、別の視点で探るほかないですね。基本的な切り口は「時間」や「デバイス」「エリア」など様々ありますが、今回は「エリア」単位である程度CPAに差がありましたので、どこがクライアント様にとっての聖地になりうるか「エリア」にスポットを当ててみました。
「聖地」を探してみた
下図がエリア別の実績になります。
※クライアント様の都合でエリア別実績は「都市エリア(一都三県+大阪、愛知)」「地方エリア(都市エリア以外のエリア)」で表記
エリアを二つに分けた経緯
クライアント様にヒアリングしたところ、実際の申込ユーザーの系統が、下記2パターンに分けられることが分かったためです。
- 地方エリア系のユーザー
・・・徒歩圏内(気兼ねなく行ける範囲内)にスーパーなどが無く、生活に必要な物を取り揃えることが困難であるため、依頼をするユーザー - 都市エリア系のユーザー
・・・単身赴任や一人暮らしで、何らかの理由で生活面に時間を割くことができないため、依頼をするユーザー
どちらも依頼に繋がりやすく、お客様と見込めるユーザーであるとのことで、現状はどちらが良いかわかりませんよね。そのため、エリアの系統ごとにキャンペーンを分けて配信を実施。どちらがよりお客様と見込めるユーザー(聖地)であるか、見定めてみました。
エリア別に見定めてみた
下図に「エリア別で配信した直後」と「最終的な結果」を記載。
早速、4日程でCPAに差が出てきましたね。利用している広告費が均等ではありませんが、クライアント様の都合で早急な判断が求められており、良いほうに広告費を徐々に多く投下しています。
最終的にクライアント様にとっての聖地は「地方である」と言える結果になったと思います。現在も抑制等の調整を続け、CPAが大体4,000円~5,000円あたりを推移するようになり、始まる前の結果と比べて、大きな貢献に繋がる結果となりました!
まとめ
如何でしたでしょうか。今回はエリア別の実績でいえば、エリア別に分ける前は地方・都市に限らず、「良いものは良い」、「それなりの実績はそれなり」と言う結果しか分からないはずです。
全国配信の場合、そのあたりの管理が煩雑になりやすく、無策で虱潰しに調整を実施した結果、本来は成果の良いエリアもたまたま抑制してしまったことが多々あるかと思います。そう言った結果にならない様、実際の利用者の傾向やクライアント様の情報を反映するだけで、最終的にはエリア単位での調整になるとは思いますが、リスクを最小限に出来たのでは考えられます。
全国配信で、エリアによっては成果が伸び悩んでいる方!数値上からバシバシと精査する前に、何かしらの1工程(今回であれば利用者の系統)を挟んでみることをお勧めします。