今回の事例はキーワードや配信設定を媒体間でリンクさせたことで、効果が上がった事例です。小難しく言いましたが、要は片方の媒体で成果を上げたキーワードや設定を、別媒体に反映させたことで成果が上がったという内容です。
事例について
Google、Yahoo!両媒体でリスティング広告を配信した際に、商材によっては片方の媒体だけ成果を獲得できているなんてことがあると思います。その後の施策は色々とあると思いますが、基本は「成果が良い箇所に予算を投下」や、「成果の良い媒体の設定やキーワード(クエリ)を別媒体に反映する」などありますよね。
今回は後者の施策についてのお話です。
概要
- クライアント様は全国で健康や悩みなどの相談・アドバイザーを事業とされている
- ターゲットは健康や日々の生活に悩まれている方
- リスティング広告では、上記ターゲットからの相談・申込を獲得
- もともとは自社運用されていたが、成果があまり出なかったため成果を獲得したい。
稼働当初
「概要」に記載した通り、もともとは自社で運用をされていたため、成果が取れていた実際のクエリなどを参考に下記の構成で作成しました。
- 健康相談を軸としたキーワード
→ 健康相談×無料、専門家、夜間、24時間・・など - 症状系×相談
→ 相談×うつ、ストレス、病気、心、悩み・・など
クライアント様の構成では上記以外に多岐に渡るキーワードで構成されていたため、まずは成果の良いキーワードで構成を固め、稼働に臨みました。
実際の配信結果
結果はGoogle、Yahoo!下記の通りです。
Yahoo!
最終的な実績はGoogleの方が成果を獲得していますが、注目して頂きたいのはその過程になります。過程を稼働フェーズ1と稼働フェーズ2に分けていますが、これは施策実施前と実施後の流れになります。
稼働フェーズ1
この期間の実績は図の推移を見て頂くと、Yahoo!の方が成果を獲得していることが分かりますよね。施策はYahoo!の設定(デバイス、時間・・など)をGoogleに反映しただけですが、その基本施策の中で一番大きな貢献をしたのが「キーワード」であるため、「キーワード」にスポットを当てて、経緯をお話します。
Googleの流入ユーザー(キーワード)
稼働フェーズ1時点のGoogle流入ユーザーは下記のとおりです。
キーワードの構成上、想定通りのユーザーが集まっていますが、成果には繋がっていないようですね・・;
Yahoo!の流入ユーザー(キーワード)
では、成果が獲得出来ているYahoo!の流入ユーザーとは何が違うのか?実際の検索キーワードを見てみました。
CVクエリ(成果に繋がった実際のキーワード)を見ると、「医療相談」系の検索ユーザーが多いですね。Googleの流入ユーザーとは質が違いますね。(※健康相談系のユーザーも多く確認できたが、成果に繋がったのは上図ユーザーのみ)
Googleでは、あまり流入が確認できていないユーザーのため、キーワードを登録して流入すれば、Yahoo!同様に成果を獲得出来ますよね。
やってみた
結果は上図「実際の配信結果(稼働フェーズ2)」のとおりです。やってよかったYahoo!式。実際のクエリを見ても、目に見えて成果に繋がっていることが分かります。
Google(稼働フェーズ2)
稼働フェーズ1と比較しても流入ユーザーの内容が変わっていることが分かっていただけたと思います。さらに下図のように次月以降の成果も安定して獲得できるようになり、クライアント様もご満足頂いています。
まとめ
如何でしたでしょうか。通常であれば、成果の良い箇所があればそこに予算を投下することがスタンダートだと思いますが、今回のように媒体間で情報をリンクさせることで相乗効果を得られるケースもあることが伝わったかと思います。
今回の様な施策は傍から見れば、基本的な施策の一環に過ぎません。しかし思い返して感じたのが、この施策は日々細かく経過を観察するといった細かい管理・設定があっての施策のため、リスティング広告を専門として日々時間を割いている弊社だからこその事例かと思います。
リスティング広告に時間を割けず、悶々とされているなら、ぜひ弊社にお任せ頂くのは如何でしょうか。