運用者の皆様、日々の運用お疲れ様です。
リスティング広告代理店であれば、アカウント切り替えを行うことは多々あるかと思います。
そこで改めて、アカウント移行時の注意すべき点をまとめてみました。
アカウント移行時に注意する9つのポイント
- インプレッションが下がっていないか
品質スコアの高い時に顕著ですが、アカウント切り替え時に品質スコアがリセットされるため、一時的に品質悪化が起こり、広告ランクが下がってインプレッションが減ることがあります。それに伴い、クリック数も減少するため、CV減少に繋がってきます。
- CPCが上がっていないか
①と同様に、広告ランク悪化により、CPCが悪化することがあります。それに伴い、CPA悪化に繋がります。
- クエリに変動はないか
アカウント構成を再構築した際に起こりうる事象です。特にCVが少ない、電話が多いアカウントでは要注意です。
切り替え前と切り替え後で成果が悪化していた場合、まずはクエリが変動していないかをチェックすることをお薦めします。
思わぬクエリのクリック数が減少していて、成果悪化に繋がっているかもしれません。 - 検討期間が長い商材か
検討期間が長い商材の場合、2週間~1ヶ月程度、CVがつくタイミングがずれることがあります。このような場合、成果が悪くなったと慌ててアカウントに変更を加えると、遅れてCVがついて、分析が狂ってしまうことになります。切り替え前のアカウントを見て、CVが遅れてつく特性があるのかを見極めることが重要です。
- リマーケティングリストは溜まっているか
タグの貼り替えタイミングによっては、リマーケティングリストのため直しになる場合があります。リストの引き継ぎも可能ではありますが、諸事情により出来ない場合は切り替え前に余裕を持ってタグ設置を依頼しておきましょう。
- 地域、時間帯設定は正しいか
言うまでもありませんが、これらの設定ミスは誤配信となり、クライアントに損失を与えてしまいます。配信開始前に重々チェックを行う必要があります。
- パラメータは正しいか
アドエビス等、一部の計測ツールでは広告ごとに異なるパラメータを設定する必要があります。入稿ミスにより計測が不完全になってしまう可能性もあるので、こちらも重々チェックを行いましょう。
- リンク先LPに変更はないか
リンク切れは勿論NGですが、切り替えに合わせて、LPに変更が加えられていることがあります。この場合、CVRに変動があるため、切り替え前にきちんと認識をすり合わせて目標値を決め直すと良いでしょう。
- CV測定の成果地点は適切か
お問い合わせと注文、電話CV等、複数の指標があるときに、適切な成果地点が設定されているかは重要です。安易にCV水増しの為に重みの違う成果地点を混在させると、CVは増えているのに売上が落ちた、と本末転倒になってしまいます。CV測定の成果地点が適切であるかどうか、クライアントとすり合わせることが重要です。
まとめ
如何でしたでしょうか。
簡単に注意ポイントを列挙してみましたが、問題なくアカウントを移行できるように注視していきたいですね。