日々の運用、お疲れ様です。品質スコアが低い!FirstPageBidが高い!なぜだ!と頭を悩ませているそこの貴方。今回は品質スコアの改善事例をご紹介します。
とあるアカウントの品質スコアが低い件
とあるアカウントで品質スコアが悪化していました。
状況としては、以下の通りです。
・出稿KW:指名KW(商品名、屋号)
・アカウント乗り換え、再構築済
・広告文:タイトルにKWなし(商標に引っかかるため)
・LP:同一のものを使用
該当KWは指名KWです。
アカウント乗り換えにつき、キャンペーン構成を再構築してスタートしています。
しかし、広告文が商標に引っかかってしまい、広告文に指名KWを含めず配信せざるを得ませんでした。
(お客様の事情で商標申請の手続きが複雑となり、手続きが困難でした)
その結果、乗り換え前後で品質スコアが悪化してしまいました。
●品質スコア
乗り換え前 :7 ⇒ 乗り換え後:3●FirstPageBid
乗り換え前 :36円 ⇒ 乗り換え後:147円
広告の関連性が平均より低く、FirstPageBidも5倍近く高くなっています。
また、完全一致のインプレッションシェアにも大きな差が出ていました。
●完全一致のインプレッションシェア
乗り換え前:55.94% ⇒ 乗り換え後:26.41%
改善してみた
改善策1:タイトルにKWを入れてみた
そもそもインプレッションが多いKWを、広告文のタイトルに入れていないのが問題であるため、
乗り換え前のアカウントに戻し(こちらは商標利用可)、タイトルにKWを加えて様子を見ました。
●品質スコア
広告文修正前(乗り換え後アカウント):3 ⇒ 広告文修正後(乗り換え前アカウント):7●FirstPageBid
乗り換え前:36円 ⇒ 乗り換え直後:147円 ⇒ 広告文修正後(乗り換え後アカウント):96円
だいぶ改善されてきましたが、乗り換え前と比較するとまだまだ高いです。
「リンク先ページの利便性」も平均より低いですが、
こちらは乗り換え前も同様のため、ここまでFirstPageBidに差があるのは解せません。
あくまで想定ですが、品質スコアは10段階評価であるものの、同じスコアでも10,001と19,999くらいの差があったと考えています。
そこでLP改善は進めるとして、並行して運用上可能な施策を段階的に行ってみました。
改善策2:従来の広告文を追加してみた
乗り換え前の状況を再現するため、乗り換え前の広告文を追加しました。
改善策3:FirstPageBidまで入札価格を引き上げてみた
FirstPageBid以上まで入札価格を引き上げています。
これにより統計上優位なインプレッションを確保し、広告ランクの改善⇒品質改善を図りました。
結果
上記の施策の結果、結果として以下のように改善されています。
●品質スコア
乗り換え前:7 ⇒ 乗り換え後:3 ⇒ 施策後:7●FirstPageBid
乗り換え前:36円 ⇒ 乗り換え直後:147円 ⇒ 施策①後:96円 ⇒ 施策後②③後:33円
運用結果の流れは以下の通りです。
CPCが低下していること、完全一致のインプレッションシェアが大幅に改善されていますね。
まとめ
如何でしょうか?
品質スコアが同一でも、ここまでFirstPageBidに差異があるケースは珍しかったのでご紹介しました。
行った施策は当たり前のものですが、順を追って施策を行うことで、どの施策が有効であったのかを見極めることが出来ます。
情報を整理して、分析・改善に繋げていくのは重要ですね。