皆さんこんにちは!
本日は、とある案件の中での『アシストクリック後のコンバージョン数』について分析を行ってみましたので分析事例をご紹介いたします。
※まず『アシストクリック後のコンバージョン数』って何?
~~管理画面の注釈から~~
アシスト クリック後のコンバージョン数は、
キーワード、広告、広告グループ、またはキャンペーンが貢献した 1 つ以上のアシスト クリックによって達成された、合計コンバージョン数です。
知っておきたいこと: アシスト クリックには、コンバージョンにつながったラスト クリックは含まれません。
注意事項: この統計情報には、コンバージョンに至るまでの 30 日間に発生した Google 検索ネットワークでのアクティビティのみが反映されます。このデータを表示するには、コンバージョン トラッキングを使用し、有効なコンバージョンを少なくとも 1 つ設定している必要があります。
ざっくりで申し上げますと、
- CV直前のラストクリックされたAdWords検索広告=コンバージョン
- CVの直前以前にクリックされたAdWords検索広告=アシスト クリック後のコンバージョン(以下アシストとする)
がカウントされるということです。
評価の指針が増えると、隠れた優秀な配信項目を発見できる可能性が増えますね。
上記の図で言う、地味に貢献してくれる隠れた配信
『CVは少ないけど、アシストは多くしてくれる』配信を見つけれたら値千金ではないでしょうか?
案件と分析事例
案件概要
・とある通販の商品で、『指名キーワード』での配信が強くCV獲得ができる案件です。
・『指名キーワード』での配信は刈り取りの限界まで行っている状況だったので、
効果的な拡大施策を探している状況
・一緒に配信しているほとんどCVが計測されない『一般キーワード』の配信を
どう拡大するべきか、という時に『CV』と『アシスト』の概念で分析を行うことにしました。
分析結果
《分析結果》
※灰色の配信に関しては、CV、アシストの母数が少ないため評価の対象外とした。
- 『①アカウント内でのコンバージョン割合』が多いほど『②アカウント内でのアシスト』の数も多かった。
→最初の図でいうと『スター』か『貢献していない』配信しかないという状況だった。※下図にプロットをおこなった。 - 『③アシストコンバージョン/コンバージョン』の項目で、アシストの率を調べたところ『★』をつけた配信はコンバージョンと比較してアシストの割合が高く、数は少ないものの、裏方で支える見込みがあった。
まとめ
今回の案件では、検索広告の枠内で、地味にコンバージョンを支えている配信を見つけることはできませんでした。
ただし、この分析は役に立っており、この分析を行った後に、一般キーワードでの拡大を見合わせ、ディスプレイ広告に予算を投資する判断の材料となりました。
みなさまも、配信を正しく評価して、投資するべき、もしくはしないべきの判断の指標に『アシスト』を加えてみてはいかがでしょうか。
さらに深い洞察を行いたい方は、AdWords、もしくはAnalyticsで『アトリビューション』という観点の分析をすると面白いかもしれません。
※弊社過去記事はこちら↓
アナリティクスに現れた『アトリビューション モデル比較ツール』を使ってみよう《Google Analytics》
※個人的な趣味ですが、映画『マネー・ボール』の中で、一見目立たない野球選手を、深い分析の結果から活かしていく様子がとても好きです。配信にも成果にも、深い分析、洞察を心がけたいものです。