広告配信で配信したいエリアを設定する場合、どの単位で設定していますか?
市区町村や県単位で設定する場合もあれば、半径指定で設定する場合もありますよね!
特にローカルビジネスであれば、半径指定を活用する方が多いのではないでしょうか。
今回はその半径指定の一歩先の設定をご紹介いたします。
通常の半径指定で配信した場合
概要
クライアント様はとある県で駅近のネイルサロンを経営しております。
数あるネイルサロンから店を選ぶポイントは「価格」「テクニック」「センス」などありますが、何度も訪れる可能性もあるため「地域」も欠かせない条件の1つになりますよね。
近郊には競合の店舗も多く、あまり広域に出しても効果が薄いと判断し店舗から半径10キロ以内への配信設定にしました。
また。取りこぼしがないように配信調整率を-30%に設定し、市単位でも配信を行いました。
配信状況・結果
配信開始半月で結果は以下のようになりました。店舗から半径10キロでお客さんを獲得できていますが、市単位の方が配信ボリュームも大きくCV数・CPAも良好となりました。
上記結果から、遠方からもお客さんが来るのかな?とも考えましたが、配信地域のデータを確認したところ店舗所在地域からのCVがほとんどでした。
そこでクライアント様に詳細を伺ったところ
- 徒歩圏内のお客さんや、車で5分程度の距離からのお客さんが多い
- 近郊駅からのお客さんも多い(広告を配信してから増えた)
- 遠方からの問い合わせもあるが、実際の予約までには繋がっていない
との事でした。近郊駅からの来店者数が広告を出してから増えたとの事でしたので、近郊駅を配信地域として設定を行いました。
近郊駅も含めた配信を行った場合
概要
隣接駅から電車で来店するユーザーに向けて広告を配信するため、隣接駅2駅の半径5キロを配信地域として設定しました。
市単位での配信は一旦停止しました。
赤丸部分が店舗最寄り駅、黄丸部分が配信設定をした隣接駅となります。
店舗最寄り駅上下駅は所要時間が長いことと他の路線が交差する規模が大きく競合店舗が多数存在する駅のため設定から外しました。
配信状況・結果
配信開始1カ月で以下のようになりました。店舗から半径10キロのCPAはそこまで変わらず、CV数も期間に比例して伸びたと思います。
駅Aは店舗近郊や市単位での配信と比較してもCV数・CPAともにかなり良好でした。
駅Bは検索ボリュームが少なく結果CV獲得数が1件となりました。
今回記載した施策の後、隣接駅の半径を広げたり、他近郊駅への配信を行いましたがCPA悪化の要因となったため最終的に駅A・駅Bの半径5キロへの配信設定となりました。
まとめ
AdWordsではローカルビジネスの場合、配信地域設定を半径指定とする場合が少なくないかと思います。ですが、店舗近郊だけをターゲットとした場合は思わぬところで機会損失が生まれている可能性があります。
配信開始直後は配信地域を極端に絞らず、ある程度広い地域に配信をすることで、思わぬデータを獲得することができるかもしれませんね!