皆さん、こんにちは。
いきなりですが、広告配信時間って何を元に調整されていますか?今回は、「配信時間の調整」で管理画面だけでは気づけなかった成果事例があったので、簡単に紹介します。
クライアント様の概要
- クライアント様は九州地方で美容エステサロンを営んでいます。
- リスティング広告ではお客様の集客(フォーム もしくは 電話からの予約・お問い合わせ)をコンバージョン(ゴール)として広告配信しています。
実際の運用状況
下図は運用データは配信時間調整前(3月)と配信時間調整後(4月)の比較データになります。
<配信時間について>
配信時間調整前(3月):営業時間に均等配信
配信時間調整後(4月):営業時間で午前を抑制し、午後から通常配信
※詳細や経緯は後ほど説明します。
・運用データ
※コンバージョンは全て「問い合わせフォーム」からのものになります。
あれ?悪化してない??
確かに、管理画面上だけで見ると施策後の実績ではコンバージョンが「0」になっているため、悪化したように見えますね・・(うん!悪化しました!!完!!!・・・ってなれば楽ではあるんですが、そうも行かないですよね)
でも、実は違うのです。
成果は上がっていた
実はクライアント様に状況のヒアリングをしていたのですが、施策前(3月)のコンバージョンは全て「営業」だったとのことです。さらに、実際のお客様からの予約・問い合わせは1件あるか・ないかとのこと・・。
当時、このままでは営業に広告がクリックされて広告費が浪費してしまうため、営業の流入を防ぐ方法として検索クエリを覗いてみました。
実際の検索語句はお見せできないのですが、上図のような感じの検索語句のため、「営業」と「来て欲しいお客様」の切り分けが検索クエリからは出来ません。したがって、除外KWでの流入コントロールは出来ませんね・・・^p^;
なら、どうするか・・?
ここで「配信時間の調整」の登場です。さらにヒアリングしていくと管理画面で計測できない営業(サイト見て直接来た・・など)も沢山いるようですが、大体午前中に固まっていることが分かりました。
もしかしたら、「営業は朝調べて、そのままアクションする方が多いのでは?」という仮説(願い)が立ちますよね!そうである場合、午前の配信時間を抑え、午後から注力して配信すれば進展すると考え、そのように調整しました。
実際の結果
午前を抑え(上図「運用データ」のオレンジ枠)、午後から配信する(上図「運用データ」緑枠)ようにした結果、お客様の予約が月3~4件来るようになったとのことです。管理画面では計測できていませんが、ヒアリングしたところ14時位から電話予約などが来ているようです。これはヒアリングした情報を元に配信時間の調整した結果、本当に来て欲しいお客様を誘導できるようになったと言えますね。
まとめ
如何でしたでしょうか。もし、配信時間の調整をする際、管理画面だけで完結させるなら、むしろ「午前」に注力すると思います。しかし、今回のケースでは、そうしてしまうと逆に悪化させる結果になることが予想出来ますね!
また、他エリアで同商材のクライアント様の広告運用をしているのですが、状況をヒアリングすると午前に多くのお客様を集客できているとのことです。このように来店型ビジネスの場合は、来店する人たちのライフスタイルなど「管理画面外の要因」に強く影響を受けやすいため、お客様の情報については実際にヒアリングした上で施策を展開することをオススメします。(奥が深い・・・!)
ヒアリングについて
蛇足ですが、今回のような来店型ビジネスであれば、私の場合は事前にお客様から下記のような情報などをヒアリングしています。その情報を元に、ある程度現実味のあるターゲットの設定や、広告方針の大枠を作ってから運用に臨んでいます。※お客様の商材によっては、更に細かくしたり、聞かないものもあります。
- お客様の集まる時間と集まらない時間(本件は広告配信開始と同時に開業したため、後手に回りました・・)
- 集まるお客様の傾向(年代、性別、職業・・など)
- 注文や予約方法(電話とフォームだと、どちらが多いかなど・・)
- 来店したお客様のエリア(近場なのか遠方なのか・・など(可能であれば))
- 実際に予約、注文してくれるお客様のニーズや悩みの傾向(安さや、早さ、腹のたるみ・・など)
もし、運用に行き詰まっている方は、一つ試されては如何でしょうか!?