リスティング広告を運用する上で重要なKWとして、指名KW(会社名、屋号、サービス名等)が挙げられます。
昔はSEOで補完できるから要らない、という方も多かったですが、広告表示オプションの多彩さでSEOでできない訴求ができることから、
指名KWを掲載しないのは機会損失に繋がるリスクがあると考えます。
そんな指名KWのIMPが年々増えてきた事例がありましたのでご紹介します。
指名KWのパフォーマンス推移
上記は指名KWのパフォーマンス推移です。
明らかにIMPが増えていますが、その中でも特筆すべきこととして、CTRの向上が挙げられます。
2013年と2015年では倍近く差が出ていますね。
次に、指名KWのスマホの推移です。
こちらも同様に、年々IMPが増えており、さらにクリック率の向上も著しいですね。
さらに、CVのスマホに占める割合が2013年の18%、2014年は20%、2015年42%まで上昇しています。
なぜIMPが増えたのか
企業努力は大前提ですが、このクライアントは大々的な広報は行っておらず、
集客はwebと口コミに依存しています。
では、なぜIMPが増えてきたのでしょうか?
リスティング上の要因としては以下が挙げられます。
- スマホのIMP増加
上記事例ではスマホのIMP比率が2年間で42%から50%まで増えています。
デバイスのIMPが増えたことで、全体のIMPを底上げしています。
- 広告表示オプションの充実
サイトリンク、電話番号表示オプション、住所指定オプション、コールアウト表示オプション、等の各種広告表示オプションが充実したことで、
CTRが上がり、ユーザーの流入量が増えています。
IMPが増えた直接の要因ではないですが、目につきやすくなったことで、リピートユーザーが増えてIMP増加につながった可能性があります。
- ディスプレイ広告の継続的配信
このアカウントでは、過去2年間、予算の1割を割いてディスプレイ広告を配信し続けています。
これによりユーザー認知が広がり、指名KWのIMP増加につながったと考えています。
ディスプレイ広告はダイレクトCVにはつながりにくい配信方法ですが、
このように、継続的に配信し続けることで認知を広げ、CVを底上げする効果があります。
まとめ
指名KWのIMPを増やすことは一朝一夕ではできないですが、
今回の事例のように、ディスプレイ広告等でテコ入れをして増やしていけるケースもあります。
ダイレクトCVだけではなく、様々な要因も考慮して総合的な広告プランニングをしていきたいですね。