5月も中旬となり新入社員も会社の雰囲気に慣れてきた頃ではないでしょうか。
先輩社員としても新卒の成長ぶりに内心うかうかしていられない、なんて思い始めるかもしれません。
そんな先輩リスティング運用者の中にも
「検索連動広告は十分成果を出せるのにディスプレイはなかなか…」
「ディスプレイ?リマケマシンでしょ?」
なんて方がいるのでは無いでしょうか?
今回はもっと新規ユーザーを呼び込みたいけどコストを圧迫するから積極的に提案するのはどうもなぁ、と思っている運用者の方を中心にディスプレイネットワークの基礎をまとめてみたいと思います。
どんなユーザーがターゲットなのか?
広告を配信する際の基本は「この商材を求めているのはどんなユーザーか?」です。
検索連動広告の場合でも考えなければならない基本的な事柄ですが、ディスプレイの場合はもっと明確にしなければなりません。
おおまかなユーザー像を作ってみる
例えば、新築一戸建ての購入を考えているユーザーとはどんなユーザーでしょうか?
- 20代後半から40代
- 既婚
- 子供がそれなりに大きくなってきている
- 定職に就いている
ざっくりですが、この辺りのユーザーは検討してくれそうでは無いでしょうか?
20代前半でも独身でも家を買う人はいますが、多くはありません。
可能性だけの話ならどんなユーザーもターゲットになってしまいます。
ここで考えるべきユーザー像は、確度が高いユーザーということです。
更に掘り下げてみる
では、上記のユーザー像の人物が興味のある対象は何でしょうか?
家を買おうと思うユーザーの場合、ある程度将来について考えているのでは?
一軒家に憧れを持っているだけの人も中には居ますが、憧れだけで数千万は払えません。
- 生命保険など保険関連に興味がある
- 教育ローンについて調べている
こんなユーザーに配信していった方が上記のユーザー像にマッチしていくのでは無いでしょうか?
家の購入を決めるタイミングは?
さて、次は一軒家を購入しようと考えるのはどんなタイミングかを考えてみましょう。
人生の中でも最も大きな買い物と言われている家の購入です。
さすがに衝動買いはないと思います。
- 子供が幼稚園、小学校にあがる
- 二人目の子供が産まれる
賃貸だと手狭で家賃を毎月払うことを考えれば一軒家の方がいいかもと感じるタイミングはこんなところでは無いでしょうか?
結婚早々に家を建てるという方よりは子供に左右される方の方が多いように感じられます。
配信条件を設定する
これでだいたいのユーザー像が絞り込めてきました。
次は上記のユーザーに広告が配信される設定をしましょう。
例としてYDNでの設定です。
年齢
- 22歳~29歳
- 30歳~39歳
- 40歳~49歳
性別
- 問わず
興味関心(インタレストカテゴリー)
- ファイナンス>ローン>住宅ローン
- ファイナンス>ローン>学生ローン
- ライフステージ>教育>幼稚園から小学校
- ライフステージ>教育>中学受験
- ライフステージ>教育>中学校
- ライフステージ>教育>高校受験
まとめ
新築一戸建ての場合、商材そのものがインタレストカテゴリーにあるため、「不動産>不動産購入>戸建て>新築」を指定するという方法もあります。
個人的な見解ですが、今までの経験上、商材そのものに興味のあるユーザーに対して配信し、成果に繋がった事は稀です。
興味関心を媒体側がどう判別しているのかは恐らく過去の閲覧履歴などから判断されていると思いますが、これだと広告主側である販売会社の人、建築資材を扱っている業者の人など、本来ターゲットにしたいユーザーとは別のユーザーの方が多くなるためではないかと思います。
ディスプレイ広告の基本はやはりユーザー像を明確にする事ですね。