今回は、ほぼ実物を見ないけれど有用な機能「ライトボックス広告」についてご紹介します。
ライトボックス広告とはなんぞ?
通称「エキスパンド広告」と呼ばれる形式で、小さなバナーくらいのサイズで表示されます。そこで出てきたものにユーザーが能動的にエンゲージメント(マウスオーバー)エキスパンド(膨張)して大きく表示されます。非常にワイルドな広告ですね。
その際、設定した動画やスライドショー・ギャラリー等様々な形式で広告が表示される仕組みです。某大企業さんもベータ版リリース当初に使用していたようで、その際大きな反響を呼んだ事例や、海外での成功事例等がGoogle公式ブログにて紹介されていました。
課金システム・掲載方式は?
課金システムは、通常のリスティングにおけるクリック単価(CPC制)ではなく・・・エンゲージメント単価(CPE制)を用いています。条件は前述のエキスパンドが発生したら(2秒以上のマウスオーバー)課金、が基本のようです。
※出稿の形式によってフォーマットが違うみたいなので、厳密なところは場合によって変わるかも
能動的、がポイントであるため、通常のディスプレイ広告以上に適当に押されて課金・・・も少なく、単価としては安くなる事が多く、認知拡大施策の一環として注目できる性能を持っていると思います。掲載方式はまず大きく分けて以下の2分類になります。
- カスタムのライトボックス広告
- 既成のライトボックス広告
カスタム版は「Doubleclick」という別システムにも登録が必要になるため、今回は既成の方を主に解説します。既成の中でも、ざっくり3種類のスタイルを選べます。
- Google+のコンテンツをライトボックス広告として配信
- 動画+画像ギャラリー形式で配信
- 複数の動画で配信
目的に合わせてスタイルが選択可能。オススメはわかりやすい2か3ですね!
どんな感じなの?
2の形式にて実際に作ってみました。
まず、こちらがエキスパンド前のバナー形式で表示される際のもの。エキスパンド前がわかりやすいよう「Expanding」が表示されている画像にしました。このように、2秒このままにしておくと大きくなるのです。
エキスパンド後のイメージがこちら。少しわかりづらいですが、画像が2枚(グラフと請け負います!)表示されています。2のスタイルでは、こちらに、動画を加えて配信することが出来ます。動画と画像をユーザーがクリックすれば切り替えて閲覧が可能。
ロゴやリンクボタン、イメージカラーまで選べるので、既成とはいえある程度個性を出した広告が作れますよ。
※いつぞやの動的ディスプレイ広告のシステムにそっくりですね!
カスタマイズ可能箇所も、動画と画像組み合わせ等の固有部分以外はUIも含めほぼ同じでした!
まとめ(利用法考察)
使える時のイメージとしては
- バナーの不特定多数向け配信を行いたいが、定形ではなくオリジナル感を出したい
- 普通の動画広告だと見る側が望まずとも流れる等、イメージダウンの可能性も・・いい方法は?
- 基本的なものはずっと配信してきて、目新しいインパクトを与えたい
- 様々なコンテンツを無理なく一度に見て欲しい
等、色々なケースが考えられますね。前述の作成UIが似ている=設定出来る項目が似ているなど、動的ディスプレイ広告に類似した面もありますが、それぞれ出来る範囲とメリットが違うと思います。
ユーザーに合わせて表示されるものを変える最適化などしたければ動的(動的リマケがいいかも)を、主に認知施策としてたくさんの内容をスッキリと配信したいという欲張りな方にはライトボックスを、等組み合わせていくことでより良い配信が出来ると思います。
このように、目新しいけど難しくなく簡単設定、他のシステムとも絡めることで、様々なサイクルが作れる幅が広がるライトボックス広告。こういった機能も使いこなし、最適な提案が出来るようになりたいですね。