はじめに
スポンサードサーチとディスプレイアドネットワークのいいとこどりをしたのが「サーチターゲティング」になります。2013年にリリースされましたが、他のターゲット方式と比べて「どのように利用したら効果的なのか?」についての成功ノウハウが少ないようです。
そこで今回の記事では、“競合名キーワード”をターゲットにして成果を獲得した一例をご紹介します。
■サーチターゲティングの紹介記事(2013年9月12日)はこちら
競合名キーワード、大丈夫?
サーチターゲティングは、検索ボリュームのある競合ブランド名や商品名をターゲットにして広告配信できます。検索連動型広告では、競合キーワードに商標関連の問題などがあり、審査に落ちてしまうこともありますね。サーチターゲティングでは、そういったことを気にする必要がないのです。
Yahoo!公式サイトでも競合ブランド名をキーワードに追加することをオススメしています。
■Yahoo!プロモーション広告-公式ラーニングポータル-※STEP8サーチキーワードの追加を参照
http://promotionalads.yahoo.co.jp/online/course/ydn/targeting/stg/ydn_lesson_stg.html
仕様として競合キーワードを「使える」のと「使って良いか」は別の話です。このあたりはクライアント様の考え方やリテラシーによりますので必ず確認をとってからの施策とすることをお勧めします。
それでは、成功例の実績値を見てみましょう。
実績値データ(配信期間:30日)
こちらは、とあるバイクメーカーが販売する新型車種の資料請求をコンバージョンとしたアカウントになります。競合ブランド名①②は、ターゲットユーザーの誰もが知っている某有名バイクメーカーのキーワードです。
CPCが安いのでクリック数を集めやすく、他の掲載方式と比べてCPAが抑えられています。スポンサードサーチにも同じキーワードを展開しましたが、CPC・CPAは約2倍高く、CV数もサーチターゲティングの半分以下でした。
成功要因
- 競合キーワードに検索ボリュームが必要充分にあり、クリック数を確保できた
- ターゲットユーザー像が似ていて、見込み度の高いユーザー層にリーチできた
サーチターゲティングで成果を出すには、検索ボリュームのあるキーワードを選ぶこと、そしてターゲットユーザーの興味関心から外れ過ぎないキーワードであることがポイントになります。
まとめ
検索連動型広告では取り込めない新規ユーザーにリーチできるのが、サーチターゲティングの最大の魅力だと思います。ブランド力の無い中小企業が競合大手企業のブランド力を借りて成果を出す!なんて、スモールビジネスの醍醐味ではないでしょうか。
さらにターゲットユーザーの検索しそうなキーワードを上手く連想できれば、競合名以外のキーワードでも成果を獲得できるかもしれませんね。
※サーチターゲティング以外の掲載方式で競合キーワードを取り扱う場合は、慎重に行ってください。