屋号キーワードを入稿する際は、完全一致・フレーズ一致での入稿は行いますが、部分一致での入稿をしている方は少ないのではないでしょうか?
部分一致に関しては、キーワード拡張を起こして、無駄クリックの増加や予算圧迫の原因となる可能性があります。
また、単キーワードでの入稿であることや、「販売」や「買取」といった一般的に使用される言葉が含まれていますと悪化する可能性は更に広がります。
しかし、入札調整等しっかりとした運用を行うことで、比較的低単価でのコンバージョン獲得ができる屋号キーワードでのコンバージョン獲得を更に増加できる可能性があるのではないかと考えます。
部分一致の入稿の場合、競合他社名など多くのキーワードを拾う可能性がございますので、
不必要なキーワードの除外を行うことが前提となります。
完全一致、フレーズ一致での拡張範囲
完全一致、フレーズ一致に対して、Yahoo!・Google共に類似パターンによる拡張を行います。
類似パターンの拡張によって、例えば
- 「引越」→「引っ越し」「引越し」も含む、送り仮名の違い
- 「.com」→「ドットコム」も含む、英語・日本語表記の違い
上記のような場合にも広告配信を行うことが可能となります。
ただ、実際の検索ユーザーのクエリーは、上記のような類似パターンでは対応ができない場合があります。
実際にあったクエリーの例
実際に部分一致で入稿を行いクエリーを分析してみると、ユーザーの検索クエリーは非常に曖昧で、覚えにくい屋号キーワードの場合、部分一致でなければ拾えなかったクエリーもあります。
実際の例を紹介します。
地名の間違い
屋号に地名を入れている社名も多いと思います。
仮に「名古屋西工業」といった屋号に対して、検索ユーザーは「西」というキーワードを入力せずに「名古屋工業」で検索する場合があります。
上記の場合、類似パターンで対応することは難しいかと考えます。
屋号の一部で検索を行う
屋号の一部が印象的な言葉の場合、その言葉を使って検索されることがあります。
例えば「リサイクル本舗」といった屋号であった場合、「本舗」という言葉が印象に残るため、
「マンガ 本舗」や「スマホ 本舗」といった屋号の一部を使って検索されることがあります。
まとめ
皆様も普段、検索を行う際に正式な名称は分からない状況でも、適当な言葉を入力して検索を行っていることが多いのではないでしょうか?
それと同様に屋号キーワードを検索する際にも曖昧なクエリーで検索が行われています。
その際、完全一致とフレーズ一致しか入稿していない場合は、コンバージョンへの機会損失になるかと考えます。
一般キーワードでは、獲得見込みのあるキーワードを完全一致に、受け皿として部分一致を入稿することが多いかと思いますが、屋号キーワードでも同様に考え、受け皿として部分一致を入稿してみてはいかがでしょうか。