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GTM(Googleタグマネージャー)を使って、広告メニューごとにリマーケティングリスト化してみた件

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前置き

日々の運用、お疲れ様です。

GTM(Googleタグマネージャー)を利用すると、Googleリマーケティング等において、取得できるリストの幅が広がります。

今回は、GTM(Googleタグマネージャー)を使って、広告メニューごとに、Googleリマーケティングリスト(もしくは、YDNリターゲティングリスト)を、仕分ける方法を、実際の設定方法を基に、ご紹介致します。

「広告メニューごとに」とお伝えしておりますが、実際には、以下のような、2つの仕分けとなっております。

・「検索連動広告群」=Yahooスポンサードサーチ、GoogleAdwords
・「ディスプレイ広告群」=Yahooディスプレイネットワーク(YDN)、Googleディスプレイネットワーク(GDN)

なお、今回の設定方法以外をご参照する方は、以下記事をご覧下さい。

GTMを使って色々なリストを作成しよう

設定方法

まず、今回利用するツールは、以下となります。

・GTM(Googleタグマネージャー)
GoogleAnalytics URL生成ツール(URLに、Analytics用のカスタムパラメーターを付与するツール)

設定①:広告メニューごとに、パラメーターを振り分ける

「GoogleAnalytics URL生成ツール」を利用して、リンク先URLに対して、「検索連動広告群」と「ディスプレイ広告群」と振り分ける為、それぞれが判別できるように、パラメーターを付与します。

例えば、付与の方法として、以下のような感じです。
※付与方法・ルール付は、各運用者の方がわかりやすいように設定していただいて構いません。

●「検索連動広告群」を、仕分ける場合

https://ABC.com/?utm_source=[任意]&utm_medium=[任意]&utm_content=Search&utm_campaign=[任意]

●「ディスプレイ広告群」を、仕分ける場合

https://ABC.com/?utm_source=[任意]&utm_medium=[任意]&utm_content=Display&utm_campaign=[任意]

utm_content=」の後に紐づく文字列を変えることによって、以下のように、「広告メニュー」を振り分けるパラメーター設定にしています。

Search=「検索連動広告群」から来たもの
Display=「ディスプレイ広告群」から来たもの

※この時の注意点として、広告メニューごとに、パラメーターを付与している為、設定の際に混同しないようにしましょう。

設定②:GTMの「マクロの作成」

GTMの管理画面上から、「マクロの作成」を行います。

以下のような感じです。

GTM「マクロの作成」

●マクロ名:任意で設定してください。今回は、「流入経路指定【utm_content】」としています。
●マクロのタイプ:URL
●コンポーネントのタイプ:クエリ
●クエリキー:空欄でも構いません

設定③:GTMの「ルールの作成」

GTMの管理画面上から、「ルールの作成」を行います。

「ルールの作成」に際して、「検索連動広告群」用と「ディスプレイ広告群」用の2つのルールを作成する必要があります。
以下のような感じです。

GTM「ルールの作成」※検索連動広告群

●ルール名:任意で設定してください。今回は、「【リファラー】Search」としています。
●条件:「流入経路指定【utm_content】」「含む」「Search」
※「流入経路指定【utm_content】」は、先ほど「マクロの作成」で作ったものです。

GTM「ルールの作成」※ディスプレイ広告群

●ルール名:任意で設定してください。今回は、「【リファラー】Display」としています。
●条件:「流入経路指定【utm_content】」「含む」「Display」
※「流入経路指定【utm_content】」は、先ほど「マクロの作成」で作ったものです。

設定④:Googleリマーケティングの「タグの作成」

ここで、Googleリマーケティングの「タグの作成」が必要になります。

Googleリマーケティングのリスト作成の画面(以下画像)上で、

Googleリマーケティングのタグ作成

リマーケティングリストの名前「●●_【リファラー】_Search_G」※任意で設定してください。

「リストに追加するユーザー」

「+新しいタグ」

と言う形で、「Search」用タグと「Display」用タグを、それぞれ発行してください。

設定④´:YDNリターゲティングの「タグの作成」

YDNリターゲティングを利用する場合にも、「タグの作成」が必要になります。

YDNリターゲティングのリスト作成の画面(以下画像)上で、

YDNリターゲティングのタグ作成

「ラベル」「Search」「を含む」

ターゲットリスト名:「●●_【リファラー】_Search_Y」※任意で設定してください。

と言う形で、「Search」用タグと「Display」用タグを、それぞれ発行してください。

設定⑤:GTMの「タグの作成」

GTMの管理画面上から、「タグの作成」を行います。

「タグの作成」も、「検索連動広告群」用と「ディスプレイ広告群」用の2つのタグを作成します。
また、YDNリターゲティングとGoogleリマーケティングを、同時に利用する場合は、それらも分けて、作成します。

以下のような感じです。

GTM「タグの作成」※Googleリマーケティング_検索連動広告群用

●タグ名:任意で設定してください。今回は、「●●_【リファラー】_Search_G」としています。
●タグの種類:Adwordsリマーケティング
●コンバージョンID:各タグのIDを記入してください(※設定④で作成した「Search」用タグのIDを記入)。
●コンバージョンラベル:各タグのLabelを記入してください(※設定④で作成した「Search」用タグのLabelを記入)。
●配信のルール:「【リファラー】Search」を指定してください。

GTM「タグの作成」※Googleリマーケティング_ディスプレイ広告群用

●タグ名:任意で設定してください。今回は、「●●_【リファラー】_Display_G」としています。
●タグの種類:Adwordsリマーケティング
●コンバージョンID:各タグのIDを記入してください(※設定④で作成した「Display」用タグのIDを記入)。
●コンバージョンラベル:各タグのLabelを記入してください(※設定④で作成した「Display」用タグのLabelを記入)。
●配信のルール:「【リファラー】Display」を指定してください。

※YDNリターゲティングの場合は、「タグの種類」を「カスタムHTMLタグ」に変更して、設定してください。その他の項目は、上記と同じです。

以上で完了です。

後は、Googleリマーケティング等のリスト設計画面で、「●●_【リファラー】_Search_G」や「●●_【リファラー】_Display_G」を軸として、リスト設計すれば、「検索連動広告群」と「ディスプレイ広告群」とで、リストを振り分けることが可能となります。

結果・まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回のような設定をすると、以下の画像のように、「検索連動広告群」と「ディスプレイ広告群」とで、それぞれ独立して、リスト化、蓄積されます。

Googleリマーケティングリスト設計結果

検索連動広告とディスプレイ広告とで、サイト訪問したユーザーのニーズとして、それぞれ異なる傾向があると想定される為、設定は大変ですが、一度検証してみてもいいかもしれませんね。

 

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また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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