前回は、YDN配信を最適化するためのポイントについて紹介しました。
今回は、実際に最適化した事例をご紹介します。
配信媒体
このアカウントでは、下記の配信を行っています。
- リターゲティング
- サーチターゲティング
アカウント構成は、それぞれの媒体と、デバイス(PC/スマホ)でキャンペーンを分けています。
リターゲティングリストは「TOPに訪問してCVしていないユーザーのみ」。
サーチキーワードは、関連性のあるキーワードを軸ごとに分けてまとめてあります。
7月の運用結果
7月の運用結果は以下の通りです。
CV29件
CPA31,067円
デバイス別パフォーマンス
まずデバイス別ですが、スマホがクリックも多く、比例してCVも多い傾向がありました。
そこで入札と日予算を上げて、クリックを増やす施策を行います。
サーチキーワード
「A」、次いで「B」のキーワード軸がもっともCVが取れていることがわかりました。
そのため、サーチキーワードのリストから「A」「B」を抜き出した広告グループを新たに作成し、入札調整を行っています。
フリークエンシー
直近3か月のフリークエンシーデータ。
当初はフリークエンシー設定なしで配信。
フリークエンシーレポートより、万遍なくCVがあるが、10回以下と100回以上のCPAが良好であることが分かったため、
フリークエンシー10回と、制限なしの2パターンに分けました。
インタテストカテゴリー
インタレストカテゴリーでは、「医薬」「オンラインコミュニティ」でCVが多い傾向にありました。
今回は施策を見送りましたが、今後はこれらのカテゴリーを抜き出してセグメントを行うのが良さそうです。
サイトカテゴリー
インタレストカテゴリーと同様、サイトカテゴリーでも「SNS」関連でCVが多い傾向にあります。
今後の拡張として、上記カテゴリーでの配信も検討の余地ありですね。
8月の運用結果
上記施策を踏まえた、8月の運用結果は以下の通りです。
CV39件
CPA27,681円
スマートフォンのクリックが伸びたことがCV増加の直接な要因ですが、
サーチキーワード・フリークエンシーの設定によって、CPAを若干改善しています。
今後の施策としては、
・リターゲティングリストの整備
・インタレストカテゴリー、サイトカテゴリーごとの分割
等を行い、成果に繋がりやすいセグメントに集約させていく形となります。
まとめ
まだまだ活用されきっていないYDNですが、
リターゲティング、サーチターゲティングは比較的成果に繋がりやすい媒体だと思います。
配信方法やその後の改善方法によっては、着実に成果を伸ばすことも可能です。
まだYDNに手を出していない、という運用者の方は、一度試してみるのも良いのではないでしょうか。