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【Yahoo!プロモーション広告】そのアカウントに何が起きたのか?

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更新日:

日々の運用の中で、突然アカウントに大きな変化が起こることがあるかと思います。
まず変化に気付くこと、そしてなぜ変化が起きたのかを考察する、ということが運用者に求められます。

今回は不可解な動きをしたアカウントを例に、何が起きていたのか、その謎に迫ってみたいと思います。

怪奇!インプレッションが激増したの巻

まずはこちらのデータを御覧ください。
とあるキャンペーンの直近30日のデータです。

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6/23にインプレッションが激増しています。
何があったのでしょうか?

・完全一致キーワードのインプレッションはなぜ増えたのか

該当のキャンペーンより、原因となっているキーワードを特定しました。
以下は完全一致キーワードの直近30日のデータです。

02

6/23にインプレッションが激増しています。
完全一致キーワードなのになぜ増えたのでしょう?

  • ①他の検索クエリ(検索語句)が集まったので増えた
  • ②突発的にそのキーワードのトレンドが増して検索母数が増えた(何かニューストピックがあった等)
  • ③その他

まず①は他のキーワードに完全一致で除外をしているため、違います。
それでは②でしょうか。ざっと調べた所、特に気になるトピックはありませんでした。

というわけで、次に「広告掲載方式」を確認してみました。
以下は該当キーワードの6/23のデータを「広告掲載方式」で分割表示した画像です。

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「その他の広告掲載方式」のインプレッションが増えていますね。

パートナーサイトへの露出が一時的に増えた結果、インプレッションが増えていることが分かります。

怪奇!インプレッションが激増したの巻その2

まずはこちらのデータを御覧ください。
とあるキャンペーンの直近30日のデータです。

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実に10倍近くインプレッションが激増しています。

・クリックされない検索クエリ

該当キャンペーンより、要因と思われるキーワードを見つけました。
以下、とあるフレーズ一致キーワードの直近30日のデータです。

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明らかにこのキーワードが要因となっているようです。

早速「広告掲載方式」を確認してみます。

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上記の通り、パートナーサイトへの配信が原因ではないようです。

次に気になるのは、インプレッションが増えているにも関わらず、クリック数はそれほど変わっていないということです。

クリックされている検索クエリはそれ以前のものと大きく変っておらず、関係のない検索クエリの配信量が増えてしまったのではないか?と考えました。
登録したキーワードに対して、トリガーとなる検索クエリに変化が生じたのかもしれません(語句の辞書が変わった?)。

ここで困ったのは、「クリックされない以上、異常に増えている検索クエリを特定出来ない」ということです。

渦中の6/20~6/25までの間、原因の検索クエリを特定することは出来ませんでした。
結局、原因を特定するまでには数日を要しました。

以下、該当期間の検索クエリです。

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圧倒的なボリュームを誇る検索クエリが2つ見つかりました。
今まで一度も現れたことのない検索クエリです(文章となっており結構長い)。

試しにYahoo!のSERP(検索結果)を確認してみると、該当の検索クエリがサジェスト機能でピックアップされていました。
一時的に検索母数が増えていたことは事実のようです。

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そして6/26以降、同種の検索クエリは現れませんでした。

怪奇!クリック率が激減したの巻

まずはこちらを御覧ください。
6/13~6/16までの期間で、クリック率が激減しています。

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まず気になるのは、掲載順位が落ちている、ということです。
掲載順位が落ちたからクリック率が落ちた?

さらに、なぜ落ちたのかを確認してみます。

該当キャンペーンより、顕著に影響の出ているキーワードを取り上げました。

以下、とある完全一致キーワードの直近30日のデータです。

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さらにこのキーワードを使用している広告文を確認してみます(期間は6/13~6/16まで)。

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広告文を均等配信していましたが、該当期間のインプレッションに偏りが出ており、しかもその広告文のクリック率が低いことが分かります。
さらに掲載順位も落ちていることを見ると、この広告文が広告ランクを悪化させていると想定出来ます。

そこでこの広告文を止めて、もう片方のみを残しました。

以下、その後の4日間のデータです。

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クリック率が回復しましたね。
広告文のクリック率に差が出てしまい広告ランクが下がる、という現象はままありますが、今回は特に顕著なケースでした。

まとめ

「結果だけを見ると当たり前じゃん」と思うかも知れません。
しかし、日々の運用の中で、キャンペーンの推移のみを見ていると変化に気づかない場合があります。
また、キャンペーンに変化が起こっていることに気づいても、すぐには「何が原因か分からない」ということもあります。

今回の事例は同一アカウントの6月のデータですが、複数の要因が別々に絡まり合って複雑な変化を起こしていました。
そこで、一つ一つ整理をして、「何が起こっているのか」を確認していった次第です。

いま、そのアカウントに何が起きているのか。タイムリーに把握することも日頃から心がけていきたいですね。

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