数ある改善施策の中で、個人的に私が1番好きなのは「スマホの入札比率の調整」です。理由は簡単、「分かりやすい」
※もちろん時間帯や曜日などもパフォーマンスに応じて調整は行っております。
今回は、「スマホの入札比率の調整」をもっと掘り下げて考えてみよう、というお話です。掘り下げると言っても、ただ「キャンペーンごとのパフォーマンスを見てスマホの入札比率を上げ下げしてない?でもスマホのパフォーマンスって言ってもキーワードごとで違うよね」ということが言いたいだけです。
何故キーワードごとにスマホの入札調整をやらないのか?
「スマホ入札調整比率がいじれる最小単位は広告グループ」かつ「1広告グループ1キーワードじゃない」から、そもそもキーワードごとの調整なんてできない!ということなのでしょうか。ご安心下さい。
この時点での弊社の方針は「1広告グループ1キーワード」なので、広告グループ=キーワード、つまりキーワードごとにスマホの入札調整ができていたのです。
実際やってみました。
とあるECサイトの指名キーワード完全一致のみのキャンペーンです。※1~5月までのデータ
キャンペーンで見ると・・・
- 登録しているキーワードは指名キーワードの正しい日本語表記・英語表記と打ち間違いパターンがいくつか。
- コンバージョンが取れるのも、コストを使っているのも、正しい日本語表記・英語表記がほとんど
- キャンペーン単位で見ると、スマホの方がCPAが高い
- 先月まではキャンペーン単位でスマホの入札を抑制していた
このキャンペーン、キーワード単位で見てみるとこんな感じです。
- 日本語表記のスマホが飛び抜けて悪い。
- スマホを抑制しているにも関わらず日本語表記はスマホに偏っている。
- 英語表記はむしろスマホの方が良い。
となると、打つべき施策としては「英語表記のスマホ強化」と「日本語表記のスマホ抑制」ですよね。
そこで、キャンペーンのスマホ調整比率を0にして、広告グループで英語表記のスマホを+30%、日本語表記のスマホを-50%にしました。
どうなったかと言うと
実施期間が2週間程度なので、まだ何とも言いがたいデータですが、
英語表記の方は目論見通りスマホのクリックが増えてきているので、コンバージョンは無いがもうしばらく様子見。日本語表記の方もだいぶスマホの偏りが解消されたようなので、こちらもしばらく様子見。今月はCPAが良いので、入札自体をもう少し上げてもいいかな、といったところです。
まとめ
今回のケースは、キャンペーンでスマホの入札調整をするのはナンセンスだ!と言った事例でしたが、全部が当てはまる訳ではなく、どのキーワードでもスマホの良し悪しがだいたい同じ場合もあります。
その場合はキャンペーンでの調整で問題無いと思います。ただ、どのような場合でもメインどころのキーワードは、デバイスごとのパフォーマンスを把握しておいたほうが良さそうですね。