前置き
日々の運用、お疲れ様です。
昨日2014年5月22日の弊社の記事で、以下のような記事がありましたので、
実際の事例をかぶせる形で、その重要性をお伝えしたいと思います。
事例
事例としては、とあるGoogleアカウントのとあるキャンペーンの
2014年1月~4月までの月別データをまとめたものとなります。
青線を境:
クリック数(CT):減少
クリック単価(CPC):上昇
コンバージョン(CV):減少
コンバージョン単価(CPA):上昇
つまり、クリック単価を上げた(=入札金額を上げた)ことによって、
予算(=日予算)を圧迫し、コンバージョンを増加させるために、
必要な量のクリック数が減少してしまっています。
逆に。
赤線を境:
クリック数(CT):増加
クリック単価(CPC):低下
コンバージョン(CV):増加
コンバージョン単価(CPA):低下
つまり、クリック単価を下げた(=入札金額を下げた)ことによって、
予算(=日予算)を圧迫することなく、コンバージョンを増加させるために、
必要な量のクリック数が増加しています。
では、なぜ、このような入札調整をしてしまったのでしょうか?
実は、青線よりも前から、徐々に競合他社の広告掲載が目立つようになっていたのです。
リスティング広告は、ユーザーから見た時に、常に全ての広告が
比較される対象となります。その為、リスティング広告を運用している者にとって、
心理的に、自分の広告は、競合他社よりも、先んじて広告をクリックしてもらい、
コンバージョンしてもらいたいと、常に思っているはずです。
このような心理が働き、(運用者本人が意識しているか、していないかに関わらず)
入札金額が上がってしまうことはあり得ます。
しかし、その時に、例え、競合他社が出現し、コンバージョンが取れなくなると焦って、
無闇に行動を起こすよりも、一度冷静になって、状況を把握し、データを分析し、
向き合ってみることをお勧め致します。
また、行動を起こしても、状況が改善されない場合は、それまでに行った施策・行動を
振り返り、疑ってかかってみることを、強くお勧め致します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
全ての運用者に言えることですが、リスティング広告に携わる者として、
全員が目標を達成できるように、日々運用しています。
今回のように「入札金額を上げる」ということも、あくまでも、
目標を達成させるために、必要だと判断した調整となります。
しかし、結果として、「入札金額を上げる」という行為が、逆に目標を
達成できなくなる行為ともなり得ます。
その為、自分が行った調整・施策が、本当に正しかったのかどうか、
常に疑い、振り返ってみると、新たな発見があるかもしれませんね。