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【Google AdWords】入札戦略を使ってみる件

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前置き

日々の運用、お疲れ様です。

前回、GoogleAdwordsの「自動化ルール」を使って、一部入札調整を自動化し、
入札調整にかかる工数を軽減・効率化できるのではないかという記事を書きました。

前回記事:GoogleAdwords自動化ルールで、入札調整してみた件

今回は、その件に関連して、GoogleAdwords入札戦略に関することを、
お伝えしたいと思います。

入札戦略に関して

GoogleAdwords入札戦略は、機能として、以下5つの種類に分けられます。

  • クリック数の最大化
  • 検索ページの目標掲載位置
  • 目標コンバージョン単価(CPA)
  • 拡張 CPC(eCPC)
  • 目標広告費用対効果(ROAS)

以下、各機能の概要です。

「クリック数の最大化」とは?
予算の範囲内で最大限のクリックを獲得できるように、入札単価を自動的に設定。
自動入札機能の柔軟性が高まったバージョンです。

「検索ページの目標掲載位置」とは?
検索結果の最初のページやページ上部に広告が表示されるように、
入札単価を自動的に調整。

「目標コンバージョン単価(CPA)」とは?
平均コンバージョン単価を目標値に抑えつつコンバージョンをできるだけ
多く獲得できるよう、入札単価を自動的に調整。コンバージョンオプティマイザーの
柔軟性が高まったバージョンです。

「拡張 CPC(eCPC)」とは?
各クリックがコンバージョンにつながる可能性に基づいて、個別設定の入札単価を
自動的に調整。拡張CPCの柔軟性が高まったバージョンです。

「目標広告費用対効果(ROAS)」とは?
広告費用対効果の平均値の目標達成を目指しながら、コンバージョンの価値が
最も高まるよう、入札単価を自動的に設定。

参考ページ:柔軟な入札戦略を使用する

今回、実際に使ってみる機能を選択してみたいのですが、最もオーソドックスで、
かつ最も重要な、「CPAを軽減」「CVを増加」させる為に、「目標コンバージョン
単価」と「拡張CPC」を使ってみたいと思います。

補足。入札戦略を利用する前に・・・

ちょっと、入札戦略を利用する前に、「目標コンバージョン単価」に関して、補足です。

「目標コンバージョン単価」に関して、Google側の説明では、この機能を、
「コンバージョンオプティマイザーの柔軟性が高まったバージョンです。」と
しています。

つまり、コンバージョンオプティマイザーをベースにしているということですが、
ここで、運用経験者は「ん?」と思うかもしれません(私はちょっと思いました)。

なぜなら、これまでのコンバージョンオプティマイザーの利用経験から、
以下のような状況が考えられるからです。

そもそも、コンバージョンオプティマイザーの動作として、過去のデータを元に、
コンバージョンの可能性が高いと判断したときは、入札単価を引き上げ、
逆に、コンバージョンの可能性が低いと判断した時は、入札単価を引き下げる
調整をします。

その為、システム側でコンバージョンの可能性が低いと判断し、入札を
引き下げられてしまうと、

  • 運用者側で、確実に掲載順位を上げておきたいキーワードが、下位に表示されてしまう。
  • その時の検索動向から、掲載順位を上げておいた方が、コンバージョンになると想定されるのに、下位に表示されてしまい、結局コンバージョンができない状況になってしまう。

つまりは、広告の選択と設定によっては、運用者側の意図しない形で、広告の可能性を、
シュリンクさせてしまうことに繋がります。

この点に関して、実は、機能追加され、「上限・下限入札単価」を設定できるように
なりました(以下画像、参照)。
その為、上限単価・下限単価を設定しておけば、上記のような意図しない事態を、
最低限避けることができると考えられるので、個人的には設定をしておいた方が
よいかと思います。
(ただし、上限・下限を設定するということは、システム側の調整に、ある程度制限を
かけることになりますので、この点、検討の余地があるかと思います。)

入札戦略_目標コンバージョン単価の上限単価・下限単価設定画面

では、「目標コンバージョン単価」と「拡張 CPC」を付与させる
広告の選択と、その実際の設定に移りたいと思います。

広告の選択と設定(目標コンバージョン単価と拡張CPCを実際に使い分けてみる)

まず、今回、「目標コンバージョン単価」と「拡張CPC」を使ってみるわけですが、
以下のように、機能付与の条件を作ります。

「目標コンバージョン単価」
目標コンバージョン単価を設定するので、「CPAを軽減」に繋がる為、アカウント内の
平均コンバージョン単価よりも、高いが、コンバージョンを望める広告に付与
このアカウントの平均コンバージョン単価は、11,000円くらいです(社名類キーワードを除く)。

「拡張CPC」
それぞれのクリックがコンバージョンにつながる可能性を基に、調整を行うので、
「CVを増加」に繋がる為、アカウント内の平均コンバージョン単価よりも低く、
コンバージョンが思っていたほど伸びてこない、もしくは、さらにコンバージョンを
増やせるような広告に付与

以上となります。

また、広告の選択に際し、各機能の有効性を判断する為、データボリュームが
欲しいので、キーワードの性質・データを確認し、似通っている広告ごとにまとまりを
作り、それを群として、機能付与をします。

以下、データ期間:2013年8月1日~12月31日での、広告グループ別の管理画面です。

入札戦略_広告グループ別管理画面_ラベル付

付与する機能に関連付ける為、「目標CPA」「拡張CPC」というラベルを付けて
みました。

これでは、データがわかりづらいので、各ラベルで、データをまとめてみました。

入札戦略_ラベル付データ

先ほど作成した条件に基づき、ラベル「目標CPA」群でまとめた広告は、
「目標コンバージョン単価」の機能を付与します。
また、ラベル「拡張CPC」群でまとめた広告は「拡張CPC」の機能を付与します。

さらに、今回の機能を使う上で、どのような結果が出れば、その機能が有効で
あると判断できるか、指標を作ります。

「目標コンバージョン単価」
「CPAを軽減」させたいので、平均コンバージョン単価よりも低くでき、
さらに、コンバージョン数(もしくは、コンバージョン率)を維持できれば、
この機能の有効性が高まると考えられる。

「拡張CPC」
「CVを増加」させたいので、現状よりも、コンバージョン数を増やし
(もしくは、コンバージョン率を上がり)、さらに、上記のコンバージョン単価を
維持、もしくは低くできれば、この機能の有効性が高まると考えられる。

それでは、「目標CPA」郡「拡張CPC」群に対する設定をします。

「目標CPA」郡に対しては、アカウント平均コンバージョン単価よりも低くしたい為、
目標コンバージョン単価を、「10,000円」とします。
また、意図しない入札調整にならないように、予防として、上記データの
平均CPC(540円)を、下限単価として設定します。

入札戦略_「目標CPA」設定画面

「拡張CPC」郡に対しても、同様に入札戦略設定をします。

入札戦略_「拡張CPC」設定画面

これで、「目標CPA」「拡張CPC」群の各広告に設定すれば、完了です!

まとめ

以上、GoogleAdwords入札戦略を使ってみる件でした。

今回は、入札戦略の一部機能を付与しただけで、終わりましたが、
今後、今回設定した入札戦略が、このアカウントの運用効果に対して、
どのような影響を与えたのか、進捗を追い、比較検証し、改めて、
使ってみた結果をお伝えしたいと思います。

それまで、しばしお待ちくださいませ!

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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