日々の運用の中でより効果を出そうとすると入札ひとつ取っても悩みの種かと思います。
特にGoogleは入札単価を効率よく調整するために複数の入札方法を用意しています。
効率よくリスティング広告を運用するには使える機能は使うに越したことはありません。
しかし、いくら機能が優れていても使う側の人間が判断を誤るとかえって悪い結果を招きかねません。
そこで今回はGoogle AdWordsにおける入札方法の特徴をまとめてみました。
単価設定の種類
入札方法を変更するには「設定タブ」の「すべての設定」から「単価設定と予算」の編集を行います。
すると下の画像の画面が開きます。
選択できる単価設定の種類は
- クリックを重視
- コンバージョンを重視(コンバージョンオプティマイザー)
- 入札戦略を選択する
の3種類です。
その中でも更に細かく設定が可能です。
クリックを重視
入札単価を指定する方法です。
大きく分けて、
- クリック単価を手動で設定する
- 予算内でクリック数が最大となるよう、入札単価を自動調整する
- 拡張CPCを有効にする
の3パターンがあります。
クリック単価を手動で設定する
この方法は一般的な調整方法です。
広告グループ、キーワード単位で入札価格を設定します。
文字通り手動のため登録している広告グループ、キーワードが多ければ多いほど煩雑になりがちです。
予算内でクリック数が最大となるよう、入札単価を自動調整する
一日の予算に対してクリック数が最大になるように調整されます。
クリック単価の上限を設定すれば想定以上のCPCの高騰は抑えられます。
が、もちろん万能ではありませんので一日の予算とクリック単価の相場が乖離していてはいけません。
広告のスケジュールを設定していても、その設定がオフになり一日中表示されるようになるので注意が必要です。
また、キャンペーン単位で設定するためCVに繋がるかどうかは関係なくクリックが最大化されるというデメリットもあります。
拡張CPCを有効にする
これは上記のどちらにも適用出来るオプションのようなものです。
過去のデータを元にCVに繋がり易いキーワードのパターンでインプレッションがあった場合に最大で30%まで入札を引き上げる機能です。
過去のデータを元にするため始めたばかりのキャンペーンではあまり意味がありません。
もちろんコンバージョントラッキングが無効になっている場合も使えません。
また、入札単価の上限を設定していても場合によっては上限を超える事もあるの注意が必要です。
コンバージョンを重視(コンバージョンオプティマイザー)
過去のCVなどのデータを元に調整をしてくれる機能です。
コンバージョンを重視を選択すると下の画像のようなオプションが選択できるようになります。
拡張CPCとの大きな違いはクリック単価を指定するのではなくCPAを指定する点でしょう。
CPAの指定方法も2種類あり、目的にあわせて選択出来ます。
画像にもありますがCPAの指定方法(入札方法)は、
- 上限コンバージョン単価: 任意のコンバージョンについてお支払いいただく金額の上限です
- 目標とするコンバージョン単価: コンバージョンごとに支払う金額の平均です
の2パターンあります。
上限コンバージョン単価
これは設定したCPAを越えないように調整してくれるという指定方法です。
各広告グループごとに定められたCPAを上回らないように調整されます。
目標値を低くし過ぎるとCPA目標の上限に至った時点で配信されなくなるため機会損失のリスクが大きくなります。
目標とするコンバージョン単価
こちらは平均CPAが目標値に収まるように調整される指定方法です。
上限コンバージョン単価よりも柔軟ですが、同じく目標値次第では機会損失が大きくなります。
入札戦略を選択する
この指定方法は複雑なので次回説明させて頂きます。
今しばらくお待ちください。
まとめ
入札ひとつ取ってもこれだけ様々な設定が出来るのですが、忘れてはいけない事はどんな機能も使うのは人間と言うことです。
しっかり考えて選択しなければマイナスに働いてしまいます。
案件に合った方法を選択出来るようになりたいですね。