なかなかコンバージョンが付かない、と焦っていたら2週間後にコンバージョンが増えていた。 そんな経験はありませんか?
コンバージョンがカウントされるのは、広告をクリックしてから30日以内にコンバージョンした場合ですね。
ここで注意したいのは、最初に広告をクリックしてサイトへ訪問したユーザーが、ブックマークや通常検索で再訪問してコンバージョンした場合。
- 7/10に広告をクリックしてサイトに訪問
- 8/1にブックマークより再訪問してコンバージョン
上記のような場合、7/10にコンバージョンがカウントされてしまいます。
前月のレポートを翌月の初めに作っても、実際のコンバージョン数とズレが生じてしまうわけです。
参考:リスティング広告でコンバージョンがカウントされるタイミングは?
特に検討期間の長い商材ほど、コンバージョンのカウントタイミングがずれる傾向にあります。
十万円以上のリクライニングチェアを即日で買う人は稀ですよね?
おそらく様々なサイトを巡った上でじっくり時間をかけて購入するのではないでしょうか。
購入するまでに数週間、場合によっては何ヶ月もかかっているかもしれません。
このような場合、コンバージョンがつかない、と焦って施策を行なってしまうと、返って状況を悪化させかねません。
検討期間の長い商材の場合は、少なくとも2ヶ月スパンで検証する必要があります。
検討期間を検証してみよう
コンバージョンまでの検討期間が長そうな商材を扱っているけど、実際のところどうなのよ?と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
というわけで、商材の検討期間を確認する方法をご紹介します。
サーチファンネルで確認してみる
AdWordsにはサーチファンネルという機能があります。
コンバージョンの経路や期間、コンバージョン前に最初にクリックされたキーワード、最後にクリックされたキーワード等、コンバージョン状況を詳細に見ることができます。
実際に使ってみましょう。
- 「ツールと分析」から「コンバージョントラッキング」をクリック
- サイドメニューより「サーチファンネル」をクリック
- 今回は検討期間が知りたいので、「期間」をクリック
すると、こんな感じになります。
ここで注目して頂きたいのは、「<1日」と「12+日」の箇所。
1日以内と12日以上のコンバージョンが70%を超えてますね。
さらに、12日以上の箇所を見てみましょう。
20日以降のコンバージョンが30%を超えています。
また、1日以内と20日以降にコンバージョンが集中してることも分かりますね。
さて、ここから一つの仮説が出てきます。
それは、1日以内のコンバージョンは、実は31日以降のコンバージョンも含まれているのではないか?ということです。
クッキーの保持期限である30日以降に再度広告をクリックしてコンバージョンしている場合、計測上は1日としてカウントされます。
そのため、1日以内と12日以降にコンバージョンが集中しているのではないか、と想定できます。この場合、コンバージョンは2週間以上遅れてカウントされることを前提で運用する必要がありますね。
さらに突っ込んでみると、最初の訪問は広告経由でも、次回以降にブックマーク経由でコンバージョンしている場合は、コンバージョン自体がカウントされません。
実際にはコンバージョンに貢献しているのに、測定から漏れてしまっている可能性があるわけです。
番外編:Googleアナリティクスを活用してみる
AdWordsではカウントされない、30日以降のコンバージョンを確認したい、というそこの貴方。
Googleアナリティクスなら可能です。
- サイドメニューの「コンバージョン」から「マルチチャネル」をクリック
- 期間をクリック
- 「ルックバック ウィンドウ」を「コンバージョン前の90日に設定」と変更
こんな感じになります。
30-90日間でのコンバージョンが25%を超えていることが分かります。
先ほどのサーチファンネルからの想定が裏付けられたわけですね。
まとめ
扱っている商材の検討期間を把握することは大変重要です。
検討期間が長いのに、短期間で成果を判断するのは早計です。商材の特性を把握して適切な運用を心がけて行きましょう。
皆さんもサーチファンネルを積極的に活用して、リスティング運用に役立てては如何でしょうか。