オンラインで物を買うことがごく一般的になった今、「ライブ配信でモノを売る」という新たなECの流れが加速しています。
今回は最近注目されている「ライブコマース」についてご紹介します。
ライブコマースとは
ライブコマースとは、ECにライブ配信を組み合わせた販売手法のことです。
動画配信のプラットフォームやSNSのライブ配信中に配信者と視聴者がコミュニケーションを取ることもでき、コンテンツ経由で商品やサービスを購入できる仕組みになります。
プラットフォームの多様化によりライブコマースをしやすい環境が整ったことに加えて、コロナ禍によりオンラインでの販売に重要性が増したことで「オンライン接客」という新しい販売手法がライブコマースとマッチしているという理由から、現在ライブコマースが注目されています。
ライブコマースの手順
ライブコマースを始める手順について解説します。
配信方法の選定
配信方法は、主にSNSでのライブ配信とライブコマース専用ツールがあります。自社サイトでの配信という選択肢もありますが、今回は既存のプラットフォームからの選定についてご紹介します。
SNSでのライブ配信
InstagramやTwitter、LINE、Youtubeなどのライブ機能で商品を紹介して、ユーザーをECサイトに誘導する手法です。
SNSを活用するメリットは、既存の利用者が多くいるためライブ配信をすぐに始められ、視聴者がある程度期待できることです。
さらに既存の顧客以外に、そのプラットフォームが抱えるユーザーにも訴求できます。
ライブコマース専用ツール
「HandsUP」「Live kit」「TAGsAPI」など、ライブ配信から決済までを1つのプラットフォームで提供しているものになります。
ライブを視聴しながら、ECサイトに移動することなく買い物することができる利便性や即効性がメリットです。
配信者の選定
ライブコマースを行う際にもう一つ重要となるのが配信者選びです。インフルエンサーを起用するのか、店舗スタッフや広報担当の社員が出演するのかを決定します。
インフルエンサーを起用した場合
インフルエンサーの人気で新しい流入が見込め、インフルエンサー目当てで配信を見る視聴者に対して商品やサービスに対する訴求が高めることができます。
しかし、インフルエンサーに依頼するにはそれなりのコストは覚悟しなければなりません。またインフルエンサーの宣伝がなければ顧客が離れるというリスクがあります。
店舗スタップや社員がライブコマースに出演する場合
はじめは集客力は見込めないものの、自社の商品に精通しているので詳しい説明が出来ます。
また、出演料などの別途費用をほぼ掛けずに配信ができるため、配信頻度を上げることができます。
配信頻度を上げることでスタッフにファンがついてくれば、そのままブランドの愛用者にもなってくれる可能性があります。
購入までの導線の整備
配信中または配信後に視聴者が商品購入をスムーズに行えるように、購入までの導線を整備しておきます。
分かりやすい位置に導線を敷いておくことや、視聴者限定セールの実施など購買意欲をかき立てる準備を事前にしておきましょう。
ライブコマースを活用する上でのメリット
ライブコマースでは、配信者の表情や声、立ち振る舞いで商品についての感動を伝えることができます。
紹介する商品がアパレルであれば、着心地やサイズ感、シルエットなど、写真や文章だけでは伝えきれない部分をライブ配信では訴求しやすいというメリットがあります。
また、ライブ配信ならではの双方向性があるということもメリットです。
その場で視聴者が質問でき、配信者が回答することで、コミュニケーションを取りながら買い物に対する不安や疑問を解消していくことも可能です。
「イメージ通りなのか」「実際着た時のサイズ感が分からない」などのECサイト特有の不安を取り除くことで購買促進に繋げることができます。
まとめ
今回は近年注目されているラ「ライブコマース」についてご紹介しました。 ライブコマースはライブ配信ならではの利点を活かした双方向性のある販売手法です。
オンライン販売が主流となってきている今、ECサイトが抱える「相談しながら買い物をする」という課題にも対応できます。
EC事業者の方や自分が作った商品をオンラインで販売したいと考えている方は、ぜひご参考になさってください。