本日、とあるお客様から相談を受けました。弊社でお手伝いさせていただいているお客様なのですが、その内容は
「リスティングの反響はお陰様でかなりあるんだけれど、広告費はそのままでサイトの改善をしたいんだよね。」
というものでした。そこまでお話を聞いて、僕が何故サイトの改善をしたいのか尋ねると
「もっともっと集客したいからだよ!」
との答えが返ってきました。一見なんてことない会話ですが、これって本当に合っているのでしょうか?
サイトの改善って何ができるの?
サイトの改善、というと大体の方(プロのアナリストでもない限り)がGoogleアナリティクスなんかの解析ソフトの数字とにらめっこして、あーでもない、こーでもないと話し合いながら、じゃあバナーをここに置いてテストしてみよう!となることが多いです。
そんなサイトの改善で得られる成功は、せいぜい離脱率が10%下がったとか、滞在時間が5秒増えた、とかそんな程度です。もっともっと集客したい人がこの程度の改善で、求める成果を得られるのでしょうか?
大手の大規模なサイトであれば、そもそもPV数などがはるかに多いため、その数%の数値変化が大きく効いてきます。しかし、中小企業のサイトの場合、そのアクセス母数が少ないため、サイトの改善で得られる恩恵は非常に小さいものです。
じゃあどうすればいいの?
こんな時は、迷わず「リスティング広告費の増額」です。サイトの改善で、数%のちょっとした数字の改善をやるよりも、リスティングの広告費を2倍にすれば、アクセス数を2倍集めたり、うまくいけば問い合わせも2倍になるかもしれません。
20万円の予算で採算がとれていれば、30万、40万、50万くらいでどんどんプッシュすべきです。僕の経験上、ネットで商売を拡大されていく方はほとんどがこういった考え方の持ち主です。
前述のお客様もこういった考えを持ってないわけではないのですが、やはり自分が広告費を出す、と考えるとどうしても弱気になってしまって、「広告費は変えずに・・・」なんて言ってしまうのです。
現状の予算で採算があっていて、まだキャパシティ的に仕事が取れる、在庫があるという場合はどんどん予算の増額をして、増やした分だけどう変わったかを注意深く観察するのが一番です。
まとめ
とはいえ、頭でわかってもやはり自分の広告費だと出し渋ってしまいます。でも、ビジネスを大きくするためには広告費の増額をしなければいけないことが多いです。
僕らの運用と同じくらい重要な任務としては、「お客様に増額しましょう」と背中を押してあげる事です。その裏付けとしては、データかもしれないし、信頼かもしれない、ですがとにかく自分で踏み出しにくい一歩を補助することが重要な任務だと思っています。
ご自分で運用されている方で、リスティング広告が現予算で採算がとれているのであれば、勇気を出して増額してみてください。