こんにちは。
突然ですが皆さんは、スマートフォンで商品を購入したり、問い合わせをしたりしますか?
初めて持った携帯はAUの16和音(液晶はカラー)機種だった私は、基本的にPCで作業することが多いのですが、お客様の広告配信をお手伝いしていると『LINEでお問い合わせ』をするサイトが増えていることに気が付きました。
個人的に企業にLINEで問い合わせするのはかなり抵抗があるので(だったら電話して質問してしまう)社内で『電話番号タップやメール問い合わせよりもLINEタップはCVRが高く、実際の成約率も高い』というような噂を耳にしても信じられなかったのですが、先日、ついに私が担当するお客様でも同様の結果が数値で現れた事例が登場しました。
そこで今日は、電話番号タップとLINEタップをするユーザーに何か違いはあるのか、Googleアナリティクスのユーザー属性レポートを元に見ていこうと思います。
※本記事は特定のお客様のとある事例です。コラムとしてご覧ください。
電話番号タップとLINE遷移はどちらがタップされやすいのか
今回のお客様の案件概要です。
- 商材:給湯器の修理
- 商圏:大阪府、兵庫県
- 広告のコンバージョンポイント:無料見積もり依頼、お問い合わせ(メール、電話、LINE)
本クライアントは元々他代理店に運用を依頼されていましたが、広告効果がしっかりと分からないというお悩みから、乗り換え&サイトリニューアルをお任せいただきました。
せっかくなのでGoogleアナリティクスのイベントや目標設も一通り設定させていただきました。
サイトのイメージ
リニューアル後のサイトのイメージは下記の通りです。
『どんな形のお問い合わせでも捌けるから、とにかくお問い合わせ数を最大化したい』というご希望があったので、どのコンバージョンポイントが一番CV獲得しやすいかを検証することも踏まえ、ファーストビューに『メール』『LINE』『TEL』の全てのコンバージョンポイントがが収まるように設計しています。(※LINEとTELはフロート)
この3つのポイントをGoogleアナリティクスで目標設定を行い、約1ヶ月半程度運用しました。
Googleアナリティクスを見てみよう
ではまず、サイト全体のユーザー属性です。
給湯器という特性上戸建てユーザーが中心なので、35-44才の割合が最も多く、また次いで45-54才が20%以上と占めるように、比較的年齢層の高いユーザーが多いことが分かります。
また、性別も約65%が男性と、比較的男性が多く訪れているサイトになっています。
※尚、リスティング広告で性別のターゲティングは特に行っていません
お問い合わせユーザーごとのユーザー属性
では次に、お問い合わせ(メール、電話番号タップ、LINEタップ)をしたユーザーごとの属性を見てみましょう。
ちなみに、それぞれのお問い合わせ数は
- メール:91件
- 電話番号タップ:120件
- LINEタップ:148件
で、ばらつきはあるものの、比較できる分母はあると思います。
① 年齢(年代)
メール→電話→LINEの順に、45-54才割合減少傾向にあることが分かります。
予想通りLINE遷移のユーザーは年齢層が若く、唯一25-34才がお問い合わせをしているのもLINEです。
個人的には年齢が上の方のほうが電話問い合わせをする印象があるのですが、今回は僅差ではありますが逆ですね。
②性別
メール→電話→LINEの順に、男性比率が下がっています。色の濃淡が逆でわかりにくいのですが、LINEは予想通り女性が約56%と男性を上回っています。
こちらもただの個人的なイメージだと男性が電話をして女性がメールをすると思っていたのですが逆でした。
おまけ:時間別レポート
年齢、性別ともにそこそこ想定通りの結果となりましたが、ふと時間って関係あるのかなと気になったので、時間別でも確認してみました。
グラフの山や谷の位置はそれぞれ異なりますが、私が気になったポイントは『メールは一日を通してある程度安定してお問い合わせがある』のに対して、『電話とLINEは山と谷の差が大きい』点です。
給湯器の修理=壊れたor調子が悪い、と考えると、朝、お昼、夜のまさにお湯が必要な時間帯に慌ててお問い合わせをしているという仮設が立てられますね。
せっかくリスティング広告をお任せいただいているので、広告文やクリエイティブの変更に役立てたいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回はリスティング広告の管理画面だけでなく、Googleアナリティクスも利用して、コンバージョンポイントごとのユーザー属性や動向を確認してみました。
各ポイントのコンバージョンが数十単位で獲得できる案件の場合はある程度信頼できそうなデータになるので、使用できるツールは積極的に活用しながらお客様の広告運用に役立てていきたいですね。