みなさんこんにちは!
大学時代に心理学を専攻していた高木です。
今回は心理学を活用して、広告文作成時に活かせそうなテクニックをご紹介いたします。
カクテルパーティー効果
多くの情報の中から自分に興味のある部分だけを聞き分けるという脳の働きのことを指します。
例えば、パーティー会場のような音であふれかえっている場所でも、自分の名前を呼ぶ声や、自分の興味のある話などは自然と聞き取れる体験をしたことはありませんか?
活用方法
- 「○○にお住まいのあなたへ」とユーザーの住所や勤務地などを呼びかける
- 「3人家族にピッタリの車があります」とユーザーの家族構成を呼びかける
- 「40代から始める基礎化粧品」と、ある特定のユーザーに呼びかける
上記のようにターゲットが明確になっている際に使うと良いと思います。
よく「今なら送料無料」「先着100名様限定」などといったワードを見かけます。すでにその商品に興味がある顧客にはプラスアルファの情報となり効果的ですが、商品に興味をもっていないユーザーに対しては、そもそも自分に関係がある商品と分かっていただけてないため効果を出しづらいです。
まずはユーザーにこれは自分に関係している商品なのだと感じてもらう必要がありますので、ターゲットを明確にした呼びかけをしてみてはいかがでしょうか?
※Yahoo!では表現によってポリシー違反になる可能性がありますので注意してください。
帰属のバイアス
心理学での帰属とは、ある出来事に対して原因は何だったのかと考える心理過程のことです。帰属はいつも正しいというわけではなく、間違ってしまうこともあります。それを帰属のバイアスといいます。帰属のバイアス、つまり原因の追求の誤りには傾向があります。良かった出来事は自分に原因があると考え、反対に悪かった出来事は周囲の人や環境に原因があると考えがちになってしまいます。
例えばテニスのダブルスの試合で勝った時は自分のおかげで勝てた、反対に負けた時はパートナーが悪いのだと思ってしまいませんか?人間にはこのように考え方のクセがあるのです。
活用方法
広告にも人間の考え方のクセを生かしてみてはでどうでしょうか?
例えば勉強が出来なくて悩んでいる学生がいるとします。良い勉強方法を探している時に下記の2パターンの広告を見かけたらどう思うでしょうか?
- 「あなたの勉強方法、間違っていませんか?この教材なら成績UP」
- 「教材が原因で伸び悩んでいるかも?あなたのやる気にこの教材がお応えします」
1の場合、勉強が出来ないのは自分のせいと言われているうようで、やる気はあるのにな・・・と少し嫌な気持ちになってしまいませんか?逆に2の場合、もっと良い成績が取れるかも!とプラスの方向に考えることができるのではないでしょうか。
ユーザーがどんな考え方のクセを持っているかということを知ることによって、良い広告が出稿できるようになるかもしれませんね。
ツァイガルニク効果
人は達成できた事柄よりも達成することができなかった事柄や中断している事柄のほうを強く覚えているという現象のことを指します。
例えば、テレビ番組などで「続きはCMの後で!」と言われたり、連続ドラマの次回予告で「次週、予想外の展開に?!」などど言われると、気になって見てしまう・録画してしまう、なんてことはないでしょうか?
活用方法
- 「誰でも集中力を高められるたった1つの方法とは?」
- 「気になる方はこちらをチェック」
- 「携帯料金はもっと安くなる?」
上記のように結論をじらしたり、ユーザーが知りたいであろう情報をあえて言わずに問いかけてみたりすることで、ユーザーは興味をもってくれるかもしれません。完璧な広告文よりも「なんだコレ?」と思っていただけるような広告を作ってみてもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は分かりやすい事例を3つ紹介してみました。商品を売りたい・クリック数を伸ばしたいなどと考えることもとても大切ですが、ユーザーの目線に立って、どんな広告だったら見てしまうかと考えて広告を作成することで良い効果を得られることがあるかもしれませんね。ユーザーの心にスッと入り込めるような広告文を考えていきたいなと改めて思いました。
以上、心理学部を卒業した高木がお届けしました。