今回はランチェスター戦略とリスティング広告の相性についてお話しします。
これからネットでビジネスを始めたい!もっと成果を伸ばしたい!と考えている方には是非取り入れてもらいたい考え方です。
ランチェスター戦略とは?
いきなり経営的な話になってしまうのですが、ランチェスター戦略というものをご存知ですか?
ランチェスター戦略とは、もともとは第一次世界大戦中に飛行機の空中戦を分析して得られた数理モデルをベースに生み出された戦略で、戦闘に勝利するための法則が示されています。
この法則を経営に応用することで、中小企業が大企業に勝つための戦略として法則化することができるようになりました。
ランチェスター戦略によると、中小企業が実践できる戦略は、差別化戦略で、敵より性能のよい武器を持ち、狭い戦場で、一対一で戦い、接近戦を行い、力を一点に集中させることになります。
- 局地戦
- 一騎打ち
- 接近戦
- 一点集中
- 陽動作戦
要するに競争相手の少ないニッチ市場、スキマ市場を見つけたり、特定の分野に特化したり、ターゲットを絞り集中的にシェアを獲得することで、中小企業でも大企業、ライバル企業を圧倒しナンバーワンになれるということです。
日本全体の企業数のうち実に99%が中小企業(従業員100人以下の企業)だと中小企業庁の統計情報に出ています。
■参考 中小企業庁:中小企業白書
リスティング広告との相性とは?
では、リスティング広告との相性を考えてみましょう。
リスティング広告にもあらゆる分野の企業が参入しており、これから始めたい、もっと成果を出したい、と考えた場合、既に存在している大企業、ライバル企業とどのように戦っていくのが効果的でしょうか?
例えばネット通販事業を例にとって考えてみましょう。
既に存在している大企業に負けない品揃えを用意して事業を拡大しますか?
恐らく資金・人材・設備等あらゆる面で無理があるでしょう。
ライバル企業が取り扱っている商品と同じ商品を同じような価格帯で販売しますか?
恐らく価格競争の渦に巻き込まれ体力のある企業が唯一生き残るまでの悲惨な戦いを続けることになるでしょう。
ではどうするのか?
きっとこのような結論に至るのではないでしょうか?
- どの企業も取り扱っていない商品を販売する
- 特定分野の商品の品揃えを圧倒的に充実させる
- 特定ユーザーをターゲットとした専門店を作る
そうです。
結局ランチェスター戦略で法則化されている中小企業がとるべき戦略に従うことと同じ結果になるのです。
そして、リスティング広告※の最大のメリットは、上記のようなコンセプトのネットショップが必要とするユーザー(アクセス)をダイレクトに集めることが出来る点です。
ランチェスター戦略を考慮して作られたネットショップと、そのネットショップが必要とするユーザーをダイレクトに集めることが出来るリスティング広告。
今回の話だけでもランチェスター戦略とリスティング広告は相性が良いとうことを感じて頂けたのではないでしょうか?
※リスティング広告といってもいろいろな種類があり、検索連動型広告、興味関心連動型広告、ディスプレイ広告、リマーケティング広告などユーザーへアプローチするための手段は様々です。
それぞれの広告はそれぞれの特徴を持っているため、状況やターゲットに応じて利用する広告を適切に振り開ける必要があります。
おまけ
その昔のアメリカで、強者であったコカ・コーラに対して弱者であったペプシコーラがとった戦略は、コカ・コーラと競合しないカップベンダーによる販売(コカ・コーラは瓶で売っていた)とスーパーマーケットでのファミリーサイズ販売という戦略でした。
この戦略によりペプシコーラは一気にシェアを伸ばしたそうです。