みなさんこんにちは。
リスティング広告運用の仕事は常にミスと隣合わせ!日々細心の注意を払っていても完全にミスを無くすのは難しいですよね・・・
「ミス 減らす」でググると実に多くの情報が出てきます。
- メモを取る
- 要所要所で報連相をしっかりする
- タスクの優先順位を付ける
- 作業後の確認を工夫する
- etc
などなど、テクニック的な内容も非常に多いです。
が、長年リスティング広告運用業務に携わり目にしてきたミスの中で、運用者自身のマインドがミスを誘発したという事例も非常に多いと感じており、本日はその辺りをお話したいと思います。
その仕事の目的は何ですか?
この見出しが本日言いたいことの全てと言っても過言ではないかもしれません。
例えば、以下のようなミス報告があったと仮定します。
「東海エリアのみの配信にすべきところ、設定を失念していて全国に配信していました・・・」
この手の話が出ると、現場では冒頭に紹介したようなテクニック的な再発防止に目が行きがちだと思うのですが、私が言いたいことはやはり「その仕事の目的は何ですか?」ということです。
ここからは完全に私の主観と、感情論によるところが大きいですが、ミスを起こした担当者に上記のような質問をすると、以下のように回答されることが多いです。
「正しい設定をして、広告を配信することが目的です」
上記は回答の一例ですが、要するに、仕事の目的が作業になっているなと感じざるを得ない回答が多いということです。
リスティング広告運用に限りませんが、仕事は作業の積み上げであることが多いのは確かですが、作業することが目的では断じて無いです!
例えば、東海エリアを商圏として事業展開している工務店さんが顧客だとしたら、上記のようなエリア設定ミスが起きるとはにわかには考え難いです。
- 仕事の目的は顧客の成果に貢献すること!
- そのための手段としてリスティング広告を用いている!
- そのために顧客のビジネスモデルや特徴、USPを本当に理解することが重要であり、リスティング広告では然るべき配信がなされている必要がある!
と要素分解して考えられているならば、エリア設定はただの設定作業ではなく、顧客にとって重要な設定項目であるという意識が働くはずです。うっかりなんてできるはずがありません!※精神論
ミスを起こさないためのテクニックやツール・チェック体制の整備などはもちろん重要ですが、それ以前に、作業にあたる担当者のマインドが不十分なようではミスを撲滅することなんてできるわけがありません。
リスティング広告運用は顧客の売上や利益を直接的にコントロールできる強力なツールですが、同時に非常に怖いツールでもあります。
誤った設定をしたことにより配信してしまった広告は代理店が補填することで金銭的に補うことは出来るかもしれませんが、そこで失ってしまった商機は取り戻せません。ひいては顧客の今後の事業展開や雇用にも影響を与えてしまうような事態につながってしまうかもしれません。
リスティング広告運用に携わる人はこのあたりの事を再度認識し直し、目的はなんなのかをよくよく考えて仕事に臨む必要があると思います。
まとめ
リスティング広告運用担当者としての精神論として今回記事を書きましたが、リスティング広告運用の現場を管理しているマネージャー陣としては、運用者一人ひとりが仕事を作業と捉えないようなマインドセットの醸成が重要だと思います。もちろん、精神面が十分であればミスは撲滅できるということでもありません。
分業制を取り入れていたり、作業を外注しているという代理店も多いと思いますし、仕事の進め方は千差万別ですが、顧客のために仕事をするという根本的な部分が各所で共有されていれば、うっかりミスや生産性の低い無駄な管理業務は減らせるはずです。
人間が携わる以上、完璧を常時実現することは難しいとは思いますが、テクニック論だけではなく精神論も交えてサービス提供品質も向上させていきたいと思います。