8月も後半ですね。最近長野で買ってきたワッサーにはまっている安富です。
さて今回は、Google AdWordsで利用できる広告表示オプションの中でも、特に目につきやすい”サイトリンク表示オプション”と”価格表示オプション”が、実際どの程度クリックされているのか調べてみました。
サイトリンク表示オプションとは
おさらいですが、サイトリンク表示オプションについてヘルプページより抜粋しました。
サイトリンク表示オプションを作成すると、広告にリンクを追加できます。サイトリンクは、店舗の営業時間や特定商品のページなど、サイト上の特定ページにユーザーを誘導する際に役立ちます。ユーザーはサイトリンクをクリックまたはタップして、知りたい情報や購入したい商品が掲載されたページに直接移動できます。
画像の赤枠部分がサイトリンク表示オプションに該当します。
価格表示オプションとは
こちらもヘルプページより説明を抜粋しました。
価格表示オプションは、パソコンとモバイルの各端末上でテキスト広告の下に表示され、広告主様はその追加スペースを使って商品やサービスの詳しい情報をアピールできます。ユーザーには、最大 8 つのカードを 1 セットとして各カードに異なるオプションや価格が表示されます。ユーザーは、サイトで関心を持った商品やサービスのページを価格メニューから直接開くことができます。
下記画像の赤枠内は、価格表示オプションの掲載例です。
2つのオプションの実績をみる
それでは本題です。今回は、サイトリンク表示オプションと価格表示オプションの両方を設定している3アカウントでの、両オプションのデータをみます。なお、各商材は以下のとおりです。
- A:緊急対応
- B:短期スクール
- C:食品通販
今回は、検索全体に対してそれぞれの表示オプションがどの程度インパクトを持っているかを調べました。例えば、検索全体でのクリック数100に対して、オプションのクリック数1の場合、1%(=1/100)といったような算出をしています。
表示回数
下記グラフでは、検索全体に対して、どの程度オプションが表示されたかを表しています。価格表示オプション、サイトリンク表示オプションともに、40%をオーバーしています。Cの価格表示オプションのみ42%とやや低いですが、全般的に両者の差は少ないと言えます。
クリック数
下記グラフでは、検索全体に対して、どの程度オプション自体がクリックされたかを表しています。表示回数と異なり、明確にサイトリンク表示オプションのクリックが多いことがわかります。特に、サイトリンク表示オプションのクリック比率が10%を占めている案件が3件中2件もありました。価格表示オプションのクリックは思ったより少ないですね。
CV数
下記グラフでは、検索全体に対して、オプションがクリックされてからCVした比率を表しています。クリック数と同様に、サイトリンク表示オプションでのCV数が多くなっています。価格表示オプション経由のCVは、クリック数の少なさを鑑みると、サイトリンク表示オプションにくらべてCV率は高そうですね。
と思い、こちらもグラフにしてみました。
(以下グラフのみ全体と関係なく、表示オプションのCV数/表示オプションのクリック数で算出)
概ね、価格表示オプションがクリックされた後のCV率は高いといえます。
まとめ
今回示したように、サイトリンク表示オプションや価格表示オプションのクリックも全体の10%程度あります。視認範囲が拡がるためクリック率が底上げされるからつける、といった捉え方をしがちですが、こちらからの流入も再度認識するといいと思います。
また、クリエイティブの精査では拡張テキスト広告にばかり目が行きがちですが、これだけクリック・表示されている表示オプションも重要な要素と言えますので、こちらも定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか。