夢は軽井沢でテニスをすること。安富です。
今回は、Google AdWordsと、Google Analytics のCV(コンバージョン)計測の違いについて、知っておきたいポイントをまとめました。両方の媒体を知っている人にとっては当たり前となる知識もあるかと思いますが、復習もかねてご覧ください。
以降、Googleを省いてAdWords・Analyticsと表記します。
(余談ですが、Google Analyticsのことを「GA」と表現することがありますが、Google AdWordsも「GA」ですね)
AdWordsとAnalyticsのコンバージョン計測の違い
計測日
- AdWords:広告が最後にクリックされた時点でCV計測
- Analytics:商品が購入されるなどのゴールにたどり着いた時点でCV計測
AdWordsは広告がクリックされた時点でCVが計測されるのに対して、Analyticsでは商品が購入されるなどした時点でCVが計測されます。
例えばAさんは、サンダルを欲しいと思って商品を探しはじめた日に広告をクリックし、1週間程度悩んだ末に、商品を購入しました。AdWordsでは、Analyticsに比べて(つまり実際の購入日と比べて)1週間前にCVがカウントされる仕様となります。
なお、Analyticsでの計測を行わずAdWordsでの配信のみを実施している場合も、アトリビューション内の、「経路>期間」を確認することにより、ラストクリックから実際に購入などが発生するまでのおおよその期間を確認することができます。
カウント数
- AdWords:CVのカウント方法に従う(1回 or すべて)
- Analytics:すべてのCVをカウント
AdWordsの”CVのカウント方法”とは、以下のような設定です。
Analyticsでは、AdWords設定の「すべて」と同じ状態でのカウントとなるため、AdWords上の設定が「1回」だった場合、Analyticsと数値が異なる場合があります。
有効期限の違い
- AdWords:90日間(7~90日間で任意に設定可能)
- Analytics:6ヶ月間
クッキー情報の保持期間の違いにより、この期間を越えてCVが発生した場合、計測ができなくなります。数ヶ月の検討期間が考えられる商材の場合、AdWordsでは計測できない一方でAnalyticsでは計測できるといったこともあり得ます。
例えば、AdWordsのCVで90日と設定している場合、3ヶ月以上~6ヶ月未満でCVが発生したら、AdWordsでは計測されません。
このとき、AdWords上では計測ができませんが、Analytics上では「参照元/メディア」が「google/cpc」とわかるため、AdWordsが寄与していることを把握できます。
※AdWords上で自動タグ設定をオンにしているなど、”参照元”と”メディア”がAnalytics側で認識できる状態であることが前提です
※Analyticsは直近の流入ベースで参照元/メディアが認識されますが、”マルチチャネル”を確認すると、経路が確認可能です
まとめ
特に、AdWordsとAnalyticsのコンバージョンが計測される日の違いは、よくある質問のひとつですので、しっかり答えられるようにしておきたいですね。
また、計測日の違いは知っていても、有効期間の違いなどはあまり知られていないように思いますので、この機会にそういうものなんだと理解していただければと思います。