リスティング広告と言えば代表的なものは検索連動型広告ですが、広告予算が少ない場合、Yahoo!スポンサードサーチとGoogle AdWordsどっちに出すか迷うことや予算配分で悩むことってありませんか?
広告予算がそれなりに潤沢であれば、とりあえず両方出してみてデータ見て決めましょう!という教科書的な話もできますが、予算が少ない場合はそんなことは言ってられません。かく言う私もお客さまがこの状況のときに、今までの経験をもとにYahoo!やGoogleのどちらかをオススメしたりしますが、データ的に実際はどうなのかという結論を持っているわけではありません。
というわけで、最近はYahoo!とGoogleに両方出したときにどっちがパフォーマンスが良いの?ってことが気になったので、弊社のアカウントの一部を集計して見てみることにしました。
(やり始めて後悔したのですが、Yahoo!集計ががめちゃくちゃ時間かかりました・・・泣)
調査方法
弊社の管理しているアカウントのうち、Yahoo!とGoogle両方出しているものをピックアップして調査をしました。調査は下記の条件で行いました。
- 2017年1月のデータで調査
- Yahoo!とGoogleへ両方出稿があるもののみ
- 検索連動型広告についてのデータのみで比較
- 業種はランダムにアカウントをピックアップ
- 比較に使う指標はCPA
この条件でYahoo!とGoogleどちらがCPAベースでパフォーマンスが良いのかを調べてみます。
結果
集計結果が下記です。
つかれました・・・。
このデータをもとにYahoo!とGoogleのCPAを比較すると
- Googleの方がCPAが良いアカウント:115件
- Yahoo!の方がCPAが良いアカウント:98件
- 両方CVなし:63件
- 合計:276件
となりました。
件数的にはGoogleの方が良いという結果ですが、僅差なのでYahoo!とGoogleであまり差はないという見方で良いかと思います。あくまで肌感の話ですと、3-5年前まではYahoo!の方がGoogleより良かった印象が強かったのですが、ここ1-2年でGoogleのパフォーマンスが良いアカウントが増えてきている感じがします。
ジャンルで言うと、Googleの方が良かったアカウントは「IT系商材(ソフト、ハード)」、「ニッチ系商材」あたりのBtoB系が目立ちました。Yahoo!の方が良かったアカウントは比較的BtoCのアカウントが多く、大多数の人が必要とするサービスはこちらの方が良い傾向がありました。
一般的には、Googleを普段使う人は比較的ITリテラシーが高いと言われたり、Yahoo!を使う人は女性や年配に多い、などと言われることも多いですが、データ的にもそのようなイメージ通りですね。
・・・ぶっちゃけ時間は相当かかったのですが、大したことが分からなかったというのが本音です泣
まとめ
今回のデータは母数も充分でないのであくまで参考程度にはなりますが、個人的な肌感と差異のないデータでしたので少し安心しました。
それと今回は割愛しておりますが、Yahoo!とGoogleの違いはデバイスでも大きく出ます。昔はスマホ=Googleという感じ(∵iphoneのsafariのデフォルトの検索エンジンはGoogle、androidは言わずもがな)でしたが、最近はスマホのYahoo!ユーザーもかなり増えてきていて、あまりスマホだからといってGoogle一択ということもないような気がしています。この辺りもYahoo!やGoogleの選択時には気にしたいところです。
広告予算が少額で限られている場合、それをYahoo!とGoogleに下手に振り分けると成果が出にくくなってしまうことが多いです。上記が参考になるかは微妙なところですが、広告を出す商品やサービス、それを申し込むユーザーを考えてYahoo!とGoogleの選択にも気を使いたいですね。