こんにちは営業部の小幡です。
暖かくなってきましたが、花粉のつらい季節の到来に怯えている今日このごろ。
さて、新年度から新たにリスティング広告を検討している広告主様も多いと思います。
今回はGoogle AdWordsで店舗に来店したユーザーを効果計測できる「来店コンバージョン」についてまとめました。
来店コンバージョンとは
検索連動型広告のみで計測可能なコンバージョン方法で、モバイル端末の位置情報(GPS、Wi-Fi)をオンにしているユーザーを集計し、広告をクリックして来店したユーザーの人数を算出することができます。2015年11月に日本でも提供開始され、2016年頃から普及してきたコンバージョン計測方法です。
この計測方法により、広告経由からどれくらい来店につながったかを実数として把握することができます。
また、来店ユーザーの検索語句やデバイスなど細かい情報を入手でき、分析できる点が大きなポイントかと思います。
仕組み
計測方法としてモバイル端末で位置情報をオンにし、Googleのログイン情報をベースに位置情報の計測を許可している場合のみ取得できます。
AndroidのスマートフォンはデフォルトでGoogleアカウントにログインが必要になります。iPhoneなどのiOSでもGoogleアプリ(Googleマップなど)にログインし位置情報を許可して来店していれば計測可能です。
GoogleマイビジネスとAdWordsアカウントの紐付けは必須となりますが、特に各店舗で設置が必要なものはないとのこと。
また、来店コンバージョンの設定に「滞在時間が何秒」「複数回訪れたユーザー除外」など計測の精度を高める設定も可能です。
導入に必要な条件
ヘルプによると下記4項目が必須事項となります。
- ご利用可能な国に複数の実店舗がある。
- 広告のクリック数や実店舗への来店が多い。
- Google マイビジネス アカウントを AdWords アカウントにリンクしている。
- Google マイビジネス アカウントに各店舗の位置情報を作成。
Google AdWordsのサポートセンターに確認したところ
実店舗数は30店舗以上が望ましく店舗の所在地は全国展開でも県内のみ展開でも問題ないとのこと。
Googleマイビジネスに各店舗の位置情報を登録してない場合は登録が必要です。
必要なクリック数や予算については明確な基準がなく、来店コンバージョンの導入を検討する際は導入アカウントごとにGoogle担当者の審査・承認が必要です。
あくまでサポートセンターではなくGoogle法人担当者が必要なため、ナショナルクライアントまたは担当者が付いた一部のGoogle AdWords正規代理店でないと申請はできません。
となると導入可能はクライアントは必然的に限定される形になりますね…
導入事例
Googleの公式ブログに「KDDI」様、「セブン&アイホールディングス」様が導入した事例がありましたので、下記のリンクから確認してみて下さい。
代替案
先述したとおり、条件が厳しく導入が難しい広告主様もいらっしゃると思いますので、弊社過去記事に「来店型ビジネスのコンバージョンポイントの設定」についてまとめた記事がございますので参考になれば幸いです。
【来店型ビジネス向け】キーワード最適化を目的としたコンバージョンポイントの設定
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ローカルビジネスでのコンバージョン計測が可能になったことでリスティング広告の重要性がさらに高まりそうですね。現状はすべての広告主様が利用できるサービスではありませんが、いずれはすべての広告主様に利用できるサービスとして進化してほしいですね。
以上です。