みなさん、こんにちは。
本日は男性からよく聞く愚痴「女の買い物には付き合ってられない」をテーマにお送りします。
実際「女の買い物」と打つと「長い」「ストレス」「疲れる」などの予測変換が出てきますので、世の中の男性陣は少なからず経験があるのでしょう。
- 何を買うのか決めていない。
- 「可愛い」「欲しい」を連呼するがなかなか買わない。
- 散々見た挙句最初の店に戻る。
- 似たようデザインで「どっちがいい?」と聞く。
- 結局買わない。
お気持ちは分かりますが、対処法はもう「諦める」もしくは「行かない」しかないと思います。
次の店にはもしかしたらもっと良い物があるかも、と彷徨い歩き、全部見なければ気が済まない。
まだ見ぬ「ベスト・オブ・ベスト」を延々と探し続けているのです。
というわけで、今回はそんな女性の心情がよく表れた事例をご紹介します。
事例
- 商材:アパレルEC
- ターゲット:20代~30代前半の女性
- 配信メニュー:検索(指名)、リマーケティング
- CPA:検索1,700円、リマーケティング4,700円
- 期間:昨年9月~今年8月
- CV計測:30日間
検索連動
検索は指名キーワード(単キーワード、掛けあわせキーワード)のみで配信しています。
リンク先は単キーワードは総合トップ、商品名の掛けあわせがあれば各商品カテゴリのトップに設定しています。
一般的に指名キーワードは欲求が高まった段階での刈り取り、つまり検討期間は短いイメージがありますが、ところがどっこい!
アトリビューションを見るとこのアカウントでは、期間合計のCVが348件なのに対し1回のクリックで購入しているのは151回。残りは2回以上、最高21回クリックした上で購入に至っていることが分かりました。
更に見ていくと最初のクリックから12日以上経過してからのCVが98件・・・。
検討期間ながっ!
このブランドで買うことはだいたい決めている、しかし何を買うかは決めていない。
もちろん気に入る服が無ければ買わない。
という女性心理が見て取れます。
さすがに21回クリックされるのは困りますが、このアカウントにとって検討期間が長いことは悪いことではないですし、何回か広告をクリックされても指名キーワードなのでクリック単価は低く、大きく影響は出ていないと考えています。
リマケ
さて、検討期間が長いということで、リマケがどんな動きをするのかも気になるところですね。
上記期間のリマケのパフォーマンスは以下の通りです。
ALLユーザーのリマケは年齢や訪問からの日数でリストを切り分けていましたが、「閲覧した商品」では切り分けおらず、リンク先も総合トップに設定していました。
ただこのグループはCPAも高めで、「検討期間が長くてもCVは取れてるから大丈夫!」とは言えない状況なので、9月から「ユーザーを迷わせない」「興味のある商品まで誘導しやすくする」為の施策を実施しました。具体的には
- ALLユーザーを「アウター」「トップス」「バッグ」など、閲覧した商品カテゴリでリストを切り分け、リンク先を各商品カテゴリのトップに変更
- ALLユーザーに対して動的リマーケティングを実施
この2つです。
まだ途中ではありますが、9月の進捗は以下の通りです。
検討期間の変化については確認できませんが、CVRは大幅に伸びCPAも抑えられてきたので、ひとまず成功と考えています。
まとめ
繰り返しになりますが、検討期間が長いことは決して悪いことではありません。
色々見定め、迷い、長く検討した方がCVしやすいケースもあります。クリック単価やCPAと相談しながら調整していきましょう!