こんにちは。今回は平均掲載順位について書いたコラム的な内容です。
平均掲載順位がそのまま掲載順位と思われている方は、「へぇーなるほど」とお思いいただければ幸いです。
掲載順位についておさらい
掲載順位とは広告が掲載される箇所を指します。
例として、AdWordsでの4位だと、下の画像青枠箇所になります。
※クエリによっては掲載位置が下部になる場合もあります
※AdWordsでは、以前は右側に4位以下が表示されていましたが、仕様変更により無くなりました
掲載順位の決定方法は、広告ランク(おおまかに単価と品質)によって決定されます。
極端な例を以下にあげてみます。
ABCそれぞれの品質がそれぞれ一定とした場合、平日は3社間の入札価格が同じとすると、掲載結果はABCの順番となります。ところが、土日にB社・C社が入札をそれぞれ図のように引き上げる設定を行った場合、掲載順位はCBAへと入れ替わります。
このように、オークション毎に掲載順位は決定されるため、順位が常に一定とは限らず、1回1回変化が生じます。
広告の掲載順位とランクの仕組み – Adwords ヘルプ
https://support.google.com/adwords/answer/1722122?hl=ja
”平均”掲載順位と”実際”の掲載順位が気になる
ところで、上記の場合だと、平日と土日の表示回数が同一ならば、ABCそれぞれの掲載順位は2位となります。Bが2位なのは当然として、AとCが”平均”2位としても、”実際”は2位になっていないですよね。
ここで実際の配信に戻って考えてみると、どの程度差が生じているか、気になりませんか。
ということで、調べてみることにしました。
調べてみた
今回は、広告表示された掲載順位に、ざっくりどれくらいの振れ幅があるのか調べたいと思います。
フレーズ一致や部分一致などのクエリは省き、かつ、検索語句を1つに絞り、なるべく精度を高めました。(簡単に言えば、「わたあめ 作り方」みたいな語句で検索された場合のみということを言っています)
その結果は以下の通りです。
平均掲載順位:3.0
最も高い掲載順位:1.5
最も低い掲載順位:7.0
平均3位であっても7位が混じるのは少し驚きでした。(母数は非常に少ないですが)
分布は以下の通りです。
赤ラインが平均掲載順位である3位です。おおよそ、この上下に分布していることがわかります。
ざっくりと分かりやすくしたものが以下のグラフです。
赤ラインは母数100で引いています。大半は2.0位から3.9位の間に収まっていることがわかります。
まとめ
平均掲載順位はやはり”実際”とは異なり”平均”を指していることが、今回の調査で分かりました。ただ、大きく外れることが少ないことも分かったため、「おおまかに表示されている掲載順位」として用いるには問題なさそうですね。
※一例ですのであくまで参考程度に考えていただければと思います