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【考察】検索ボリュームが少ないキーワードが復活した事例

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更新日:

こんにちは!黒川です!
突然ですが、
キーワードが「検索ボリュームが少ない」から広告掲載を停止されている…
という事象は良くありますよね。
しかし今回、「検索ボリュームが少ない」と判断されたキーワードが復活していました(外部的要因はなし)ので、気になって調査・考察してみました。

検索ボリュームが少ないキーワードについて

検索ボリュームが少ない表示
上図のように、「検索ボリュームが少ない」とシステムに判断されますと、
”検索ボリュームが充分ある”と再度システムに判断されない限り配信されません。
Google該当ヘルプページでの説明
Yahoo!SS 該当ヘルプページでの説明

ただ、そのようなキーワードは、配信されても効果が見込めるかが不明ですので、
無理をして検索ボリュームを増加させるような施策を取ることはあまりしてません。

しかし、
あえてそのキーワードを配信しなければならない場合…がありましたら、以下のような施策があるかと思います。

①マッチタイプの追加・変更
フレーズ一致や完全一致で配信していた場合、部分一致を追加しましたら、
マッチタイプを追加したことによって、配信機会が拡張子、
部分一致キーワードで配信を行えるようになるかもしれません。

②ディスプレイ広告
ディスプレイ広告などで認知施策をとることで、
屋号名などの指名キーワードなら検索母数が増加する可能性があります。

③他媒体・メディア(現実的ではありませんが…)
他の媒体・メディアで認知すれば、
屋号名などの指名キーワードなら検索母数が増加する可能性があります。
もしくは、「○○○」で検索!という促しを行えば、
屋号以外のキーワードでも検索母数が増えるかと思われます。

リスティングで可能なのは①,②ですので、
リスティング内で対応するとしましたら、①か②のどちらかでしょう。
しかし、実際はやはりそこまでして無理やり増加させるような対応はなかなかできませんね…。

ただし今回は、とある事情がありましたので、
「検索ボリュームが少ない」と認定されたキーワードがなんとか配信されるようにがんばってみました!

今回の対応

今回、やはりリスティング広告上で対応を行う必要がありました。
ただ、ディスプレイ広告での対応が諸事情により不可能でしたので、
今回は①マッチタイプの追加・変更を行いました。

該当キーワード:「指名(商品名)キーワード」のフレーズ一致・完全一致
こちらのキーワードが、「検索ボリュームが少ない」と判断されていました。

このキーワードでどうしても配信をしなければならないため、
「指名(商品名)キーワード」の部分一致を追加してみました!
しばらくこの「指名(商品名)キーワード」の部分一致で配信をしていたところ、
ある変化が起こりました。

それは…
何故かフレーズ一致・完全一致のキーワード「検索ボリュームが少ない」が取り消され
広告掲載ができるようになっておりました!!

さらに、数日後見てみると、
何故か部分一致キーワードのみが「検索ボリュームが少ない」と判断されていました…。

つまり、部分一致と入れ替わりに、
フレーズ一致・完全一致キーワードの「検索ボリュームが少ない」が取り消され、
広告掲載ができるようになりました。(下図参照)

結果

こちらの事象が起きる理由が全くわからなかったので、
サポートセンターに問い合わせて見ましたが、やはりシステム上の問題で要因は判明せず…

そこで私なりに、どのようなシステム上の動きが今回の事象を引き起こしたのか、を考察してみました。

考察

先に結論をざっくり申し上げますと、
「部分一致キーワードの追加によって、
フレーズ一致・完全一致キーワードの配信価値が改善された
のではないかと思います。

それでは、以下で詳細に説明をします。

まずは前提条件として、起こり得る事象を提起します。

《前提事象》
①部分一致キーワードを追加したことで、
部分一致が拡張したことにより、配信機会が拡張

②同じキーワードは別マッチタイプでも品質が紐付いている
品質の良さ(検索クエリとのマッチ度)
完全一致>フレーズ一致>部分一致

上記の2点の事象が、今回の事象を引き起こす要因になったと考えております。

①部分一致キーワード追加による配信機会の拡張
この事象により、部分一致キーワードの品質としての価値が認められます。
(部分一致キーワードは「検索ボリュームが充分ある」と判断される。)

そして、②にあるように、
同キーワードはマッチタイプが異なっても品質が紐付いていると仮定しますと、
部分一致キーワードの品質が向上したことにより、
さらに品質の良いフレーズ一致・完全一致の品質が改善
→フレーズ一致・完全一致の「検索ボリュームが少ない」が解除

最後に、部分一致キーワードで配信できる屋号キーワードは、
フレーズ一致・完全一致が復活したことによりそちらで広告表示するようになり、
部分一致キーワードの広告表示機会が減少したので
「検索ボリュームが少ない」と判断されて広告掲載が停止

というシステムの働き・流れが生じていたのではないかと考えてます。
(あくまでも私個人の見解です。)

まとめ

少々複雑に考えて説明してしまいましたが、
今回のように、「検索ボリュームが少ない」と判断されたキーワードを復活させる対策としては、
部分一致キーワードの追加を行ってみても良いかもしれませんね、
ということでまとめます。
※注意点:部分一致で必要以上に拡張される可能性が高いので、
事前に拡張され得る除外キーワードを登録しておくことをお勧めします。

リスティング広告運用を行う上で、
ヘルプページに載っていないような、システム内のブラックボックスを紐解くことは、
非常に難しい問題です。
しかし、今回のような明確な原因が不明な場合は、
「システム上のことでイマイチわからないけど結果オーライだしまぁいいか」で終わらさずに、
じっくり考察を行うことで仮説を立ててみることも、
リスティング運用を行う上で大事なことなのかもしれないと感じました。

以上、黒川でした。

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