中小企業がリスティング広告のメニューで使うとしたら、検索連動型広告と考える方が多いのではないでしょうか?私ももちろんそう考えていますし、基本的に間違いではありません。
ですが、考え方によってはYDN、GDNを活用するといったやり方も考えられるかと思います。
※もちろん、リマケ、リタゲを使いましょうなんてネタではないです。
コンバージョン数は何で決まっているか?
そもそもCV数はどうやって決まるのでしょうか?サイトでのCV数は中小企業に限らず、下記のような式で決まってきますね。
アクセス数 × CVR(コンバージョン率) = CV(問い合わせ、来店、資料請求、注文)
つまり、CVを増やすには方法は2つしかありません。
- アクセス数を増やす
- CVRを向上させる
のどちらかになります。 広告予算が固定であれば、日々の運用の中心となる除外キーワードの登録や入札調整もCVRの向上という目的に向かって実施することが多いかと思います。
一般的に検索連動型広告が中小企業にオススメされるのは、検索連動型広告であればCVRがある程度高い数値を見込めるからです。検索というコンバージョン直前のユーザーにアプローチできるからこれは当然ですね。なので「予算少ない 」=「少ないアクセス」でも、CVRさえ高ければなんとかなりやすいということです。
CVを増やすもう一つの方法
CVを増やすためにはCVRの向上の他に、アクセス数を増やすといった方法があります。
しかし広告予算が同じまま、アクセスを増やそうとするとできるだけクリック単価の低い配信をするしかありません。クリック単価が低いということは競合がほとんどいないということですのでCVRにはあまり期待できなかったりします。つまりアクセスが増えても、CVRも合わせて低下するのでCVが増えないということもあり得ます。
ただCVRがどんなに低くても、それ以上にアクセスが急増すればCVを増やすことはできます。そんな配信方法をご紹介します。
中小企業がエリアセグメントのみのブロード配信を使うというアイデア
例えば、とあるハンバーガー屋のオープンに際してのPRと考えると、「ハンバーガー+地名、駅名」などの検索連動型広告は少なくとも出すべきですが、まだそこにお店があることをユーザーは知らないので検索をしてもらえる回数はかなり少なくなるでしょう。
となると、チラシを配る→認知させる→検索増える、といった狙いでチラシを配ったりするかと思いますが、このチラシの部分をブロード配信に置き換えることができます。
ブロード配信とはターゲティングを行わずに配信するGDNやYDNの配信方法です。通常のように、リタゲリストへの配信やインタレストやトピックなどそういったセグメントを行わず全体へ配信します。 セグメントを行わないのでクリック単価が大幅に安くなります。ジャンルによっては検索連動型広告の数十分の一のクリック単価になったりくらいは、ざらにあるかと思います。
ブロード配信といえば、中小企業とは最もかけ離れた配信方法に思えるかもしれませんが、エリアセグメントさえ行えばチラシを撒くようなものですよね。
チラシにはデザイン費用や印刷コスト、折り込み代や配布する人件費など、相当なコストが実はかかっています。実はそれとほぼ同じ効果をブロード配信を使って、しかももっと安価に大量のリーチを取れます。
ジャンルとしては飲食店、病院、歯医者、マッサージ、エステなどの店舗型ビジネスでおすすめです。来店型のビジネスのユーザーはエリアに縛られるので、そこでのブロード配信は効果的です。チラシとの置き換えですので、通常チラシを打って効果が出るような業種であればOKですし、そうでなければ難しいかもしれません。
まとめ
基本的には検索連動型広告がCVRの面でずば抜けて優秀なので使うべきですが、あくまで検索連動型広告はニーズの刈り取りがメインです。ニーズの喚起などは逆に不得意なところがあるので、状況に応じてベストな広告を考えていく必要がありますね。
今回のブロード配信も一つの手段にすぎませんし、誰でもがうまくいくわけでもありませんので、ひとつのネタとして取り入れて頂けるといいかと思います。ご自分の状況をよく考えて自分にベストな配信方法を考えてみてください。